東海道中膝栗毛 (下)
(全二冊)
しくじりや滑稽を重ねつつ,にぎにぎしくも東海道を桑名まで上ってきた御両人,ここからはお伊勢さまへと鼻先を向ける.桑名では焼き蛤でへそを火傷し,馬に乗れば振り落され,そのたびごとに狂歌でしゃれのめす.こうして大坂まで,古典のもじりから地口・洒落のたぐいが全篇をおおい,珍しい風俗も挿絵を添えて紹介されてゆく.
書評情報
東京新聞(朝刊) 2019年3月10日(評者:酒井順子さん)
(全二冊)
1,210 円
(在庫あり)