松蔭日記
「元禄の消費文化物語」とも言うべき日記文学.
徳川綱吉の一介の側用人から老中にまで上り詰め栄華を極めてゆく柳沢吉保の半生を描いた日記文学.『源氏物語』や『栄花物語』を踏まえ,さまざまの典拠を溶かし込んだ側室正親町町子の流麗典雅な和文が,「元禄の消費文化物語」とも言うべき,将軍の破格な寵愛を受けた吉保の日々の姿とその時代の相を克明にまた如実に伝える.
書評情報
東京新聞(日曜版) 2015年8月23日
毎日新聞(朝刊) 2005年2月6日
毎日新聞(朝刊) 2005年2月6日