物の本質について
ローマの詩人哲学者ルクレーティウスの現存唯一の長詩でありエピクロス哲学の原子論的自然観を詳述した科学的啓蒙書として現在無二の史料的価値をもつ作品である.一切の現象を因果関係において把え,原子と空間から成る世界の自然法則を説明して現実の生を楽しむことを教えたこの雄大な長詩は古代の哲学の圧巻である.
書評情報
パリティ 2013年5月号
毎日新聞(朝刊) 2011年6月26日
毎日新聞(朝刊) 2011年6月26日