ソクラテス以前以後
著者 | F.M.コーンフォード 著 , 山田 道夫 訳 |
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通し番号 | 青683-1 |
ジャンル | 書籍 > 岩波文庫 > 青(哲学・教育・宗教) 日本十進分類 > 哲学/心理学/宗教 |
刊行日 | 1995/12/18 |
ISBN | 9784003368312 |
Cコード | 0110 |
体裁 | 文庫 ・ 162頁 |
在庫 | 品切れ |
ソクラテスという天才がいかなる背景から真に新しく普遍的な思想の地平を開いたのか,そしてその精神はいかに継承されたのか――イギリスの代表的な古典学者F.M.コーンフォード(一八七四―一九四三)が,明快で面白く,見事な統一性をそなえた思想史の物語を語って聞かせる.西洋古典学,ギリシア思想史の格好の入門書.
■内容紹介
原著はコーンフォードが1932年8月,ケンブリッジにおいて,「現代生活に対する古代ギリシアの寄与」をテーマとする夏季公開講座で行った講義を収めたもので,小冊子ながら,現代にいたるまで数多く版を重ねている.タレスからアリストテレスにいたる古典期のギリシア哲学を扱って,西洋における学の誕生と確立をその最も基本中心的な導線に即して描き出した本書は,『プラトン入門』のR・S・ブラックも推奨しているように,「一般の読者にとっては西洋古典学やギリシア思想史といった学問分野への「恰好の入門書」となりうるだろう.
だが入門的,あるいは基本的に重要な著作とはいっても,それはたんに,当該分野において何か確定的に認められた研究成果や学説を簡潔かつ平易に叙述したというようなものではない.本書においてコーンフォードが取り組んだのは,「ソクラテスによって哲学が自然の研究から人間の生の研究へと方向転換したことの意義をわかりやすく伝える」こと,ギリシア古典期の思想史において「なにゆえソクラテスの生涯と仕事は,その歴史における決定的段階あるいは転換点を画するものとして他から区別されるのか」を解き明かすことだった.
■内容紹介
原著はコーンフォードが1932年8月,ケンブリッジにおいて,「現代生活に対する古代ギリシアの寄与」をテーマとする夏季公開講座で行った講義を収めたもので,小冊子ながら,現代にいたるまで数多く版を重ねている.タレスからアリストテレスにいたる古典期のギリシア哲学を扱って,西洋における学の誕生と確立をその最も基本中心的な導線に即して描き出した本書は,『プラトン入門』のR・S・ブラックも推奨しているように,「一般の読者にとっては西洋古典学やギリシア思想史といった学問分野への「恰好の入門書」となりうるだろう.
だが入門的,あるいは基本的に重要な著作とはいっても,それはたんに,当該分野において何か確定的に認められた研究成果や学説を簡潔かつ平易に叙述したというようなものではない.本書においてコーンフォードが取り組んだのは,「ソクラテスによって哲学が自然の研究から人間の生の研究へと方向転換したことの意義をわかりやすく伝える」こと,ギリシア古典期の思想史において「なにゆえソクラテスの生涯と仕事は,その歴史における決定的段階あるいは転換点を画するものとして他から区別されるのか」を解き明かすことだった.
(「解説」より)
凡例
序文
第一章 ソクラテス以前のイオニア自然哲学
第二章 ソクラテス
第三章 プラトン
第四章 アリストテレス
解説 (山田道夫)
地図
索引
序文
第一章 ソクラテス以前のイオニア自然哲学
第二章 ソクラテス
第三章 プラトン
第四章 アリストテレス
解説 (山田道夫)
地図
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書評情報
エコノミスト 2001年7月3日号