トニオ・クレエゲル
『ヴェニスに死す』とともに,マンの数ある作品の中でもとりわけ愛され続けてきた佳篇.(解説=濱川祥枝)(改版)
文学を,そして音楽を愛し,美への限りない憧れを抱くトニオ.そのあまりにも細やかな感性は,一少女との恋愛にも堪えられぬものだった.永い放浪の末,文名はあがるが,芸術と生活の葛藤はいっそう強く彼をとらえる.この小説はマン(1875-1955)の若き日の自画像であり,青春の喜び悩み悲しみを,美しく奏でた青年の歌である.
書評情報
週刊現代 2015年4月18日号
日本経済新聞(朝刊) 2014年9月14日
読売新聞(夕刊) 2014年7月14日
読売新聞(夕刊) 2010年11月26日
日本経済新聞(朝刊) 2014年9月14日
読売新聞(夕刊) 2014年7月14日
読売新聞(夕刊) 2010年11月26日