スペードの女王・ベールキン物語
(改版)
ロシアの国民詩人プーシキンが簡潔明快な文章で現実と幻想の交錯を描いてみせた『スペードの女王』他1篇.(改版)
西欧文学を貪欲に摂取し,自家薬籠中のものとして,近代ロシア文学の基礎をうち立てたロシアの国民詩人プーシキン(1799―1837).「駅長」など5篇の短篇から成り,ロシア散文小説の出発点となった『ベールキン物語』.簡潔明快な描写で,現実と幻想の交錯を完璧に構築してみせた『スペードの女王』.本書は名訳者と謳われた神西清の訳筆に成る,プーシキン傑作短篇集である.
書評情報
毎日新聞(朝刊) 2003年11月30日