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ドン・キホーテ 後篇(三)

(全六冊)

「後篇」の登場人物の多くが小説『ドン・キホーテ』の存在を知っており,「前篇」を通読した者もいるという機智縦横の物語.

ドン・キホーテ 後篇(三)
著者 セルバンテス , 牛島 信明
通し番号 赤721-6
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 赤(外国文学/南北ヨーロッパ・その他)
日本十進分類 > 文学
刊行日 2001/03/16
ISBN 9784003272169
Cコード 0197
体裁 文庫 ・ 並製 ・ カバー ・ 444頁
在庫 在庫あり
自らを戯作者と卑下していたセルバンテスが,彼の分身として誕生せしめたドン・キホーテがハムレットと並んで一つの不朽な人間類型とまで成長したことは彼自身にとってまったく意外のことであった.われわれは,この世俗的軌道を脱した人物の中に永遠に若い羞恥心と犠牲的精神の偉大さをもう一度見いだすべきであろう.
地 図

第五十章 ここでは老女を打擲したうえ、ドン・キホーテをつねり、ひっかいた、魔法使いたる刑の執行人が実は誰であったかが明かされ、加えてサンチョ・パンサの妻、テレサ・サンチャのもとへ手紙を持参した小姓の身に起こったことが語られる

第五十一章 サンチョ・パンサの統治の展開、および、そのほかのなかなか愉快な事柄について

第五十二章 ここでは第二の《苦悩の老女》、もしくは《悲嘆の老女》、またの名を、ドニャ・ロドリーゲスと呼ばれる老女の冒険が語られる

第五十三章 サンチョ・パンサの統治の疲弊した終局とその最後について

第五十四章 この物語にかかわりがあって、ほかの物語とは関係のない事柄を扱う章

第五十五章 道中でサンチョの身に起こったこと、および、そのほかの瞠目すべき事柄について

第五十六章 老女ドニャ・ロドリーゲスの娘の名誉を守るために、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャが従僕のトシーロスと交えた、前代未聞の、途方もない戦いについて

第五十七章 ドン・キホーテが公爵にいとま乞いをした次第、および、公爵夫人の侍女で、利発にしておちゃめな娘アルティシドーラとドン・キホーテとのあいだに起こったことを扱う章

第五十八章 ドン・キホーテの身に、踵を接して起こった数々の冒険を扱う章

第五十九章 ここではドン・キホーテの身に起こった、冒険とみなしうる奇妙な出来事が語られる

第六十章 バルセローナへ向かう道中、ドン・キホーテに起こったことについて

第六十一章 バルセローナにやってきたドン・キホーテに起こったこと、ならびに、機知よりは真実味に富んでいるそのほかのことどもについて

第六十二章 魔法の首の冒険、および、語らずにすますわけにはいかない、そのほかの些細な出来事を扱う章

第六十三章 ガレー船の見物に際してサンチョ・パンサにふりかかった災難、および美しいモーロ娘の数奇な冒険について

第六十四章 それまでドン・キホーテの身に起こったいかなる出来事にもまして、彼に大きな苦痛を与えた冒険を扱う章

第六十五章 ここでは《銀月の騎士》の正体が明かされると同時に、ドン・グレゴリオの救出、および、そのほかの出来事が語られる

第六十六章 これを読む者には目に見え、人が読むのを聞く者にはその耳に入るであろうことどもを扱う章

第六十七章 ドン・キホーテが、約束した一年間が経過するまでのあいだ、羊飼いとなって田園生活をおくる決意を固めたこと、および、まことにもって楽しくもめでたき出来事について

第六十八章 ドン・キホーテの身にふりかかった豚の冒険について

第六十九章 この雄大な物語の全篇をとおして、ドン・キホーテの身にふりかかった最も奇妙にして最も珍しい冒険について

第七十章 この物語をはっきり理解するためには必要不可欠なことどもを、第六十九章にひきつづいて述べる章

第七十一章 サンチョとともに郷里の村へ帰る途中、ドン・キホーテに起こったことについて

第七十二章 ドン・キホーテとサンチョがどのようにして郷里の村に帰着したかについて

第七十三章 ドン・キホーテが故郷の村へ入るときに見た凶兆、および、この壮大な物語に彩りをそえると同時に、そこにさらなる信憑性を与えるそのほかの出来事について

第七十四章 ドン・キホーテが病いに倒れた次第、ならびに彼が口述した遺言書と彼の死について

解  説
訳 注

書評情報

毎日新聞(夕刊) 2019年7月9日(評者:平田オリザさん)

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