三人妻

改版

本妻と3人の愛妾に囲まれ,金銭賛美と遊蕩のなか大往生する富豪.三妾の運命に明治の世を描いた初期中篇小説.[解説=河野多恵子]

三人妻
著者 尾崎 紅葉
通し番号 緑14-3
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 緑(現代日本文学)
日本十進分類 > 文学
刊行日 2003/04/16
ISBN 9784003101438
Cコード 0193
体裁 文庫 ・ 並製 ・ カバー ・ 310頁
在庫 品切れ

豪商・葛城余五郎は本妻のほか三人の妾を手に入れる.金力,豪快な遊里生活,その死――お才,紅梅,お艶ら愛妾が本妻とも交わり,三様の生き方で相応の運命をたどる.新聞の雑報をヒントに本篇を構想した紅葉は,浮世絵のごとく華やかにことば巧みに物語を描ききった.谷崎潤一郎が絶賛した初期代表作.[解説=河野多恵子]

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