大石良雄・笛

いかにも人間らしい,屈折した家庭人「大石良雄」.老いた母親の孤独を繊細な筆遣いで描いて,しみじみと読者の胸を打つ「笛」.

大石良雄・笛
著者 野上 弥生子
通し番号 緑49-8
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 緑(現代日本文学)
日本十進分類 > 文学
刊行日 1998/06/16
ISBN 9784003104989
Cコード 0193
体裁 文庫 ・ 並製 ・ カバー ・ 196頁
在庫 品切れ
「大石良雄」は弥生子41歳の作.この小説における大石良雄は世の定説となっている英雄ではない.いかにも人間らしい, 屈折した家庭人大石良雄である.「笛」は79歳の作.夫の死後,身を粉にして働いて育てた子供が自分から離れていく-老いた母親の孤独を繊細な筆遣いで描いて,しみじみと読者の胸を打つ.(解説=加賀乙彦)
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