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萩原朔太郎詩集

萩原朔太郎詩集
著者 三好 達治
通し番号 緑62-1
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 緑(現代日本文学)
日本十進分類 > 文学
刊行日 1981/12/16
ISBN 9784003106211
Cコード 0192
体裁 文庫 ・ 476頁
在庫 在庫あり
「詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである」として,ひたすら感情の世界を彷徨しつづけた萩原朔太郎は,言葉そのもののいのちを把握した詩人として,日本の近代詩史上,無二の詩人であった.代表作「月に吠える」「青猫」等より創作年次順に編まれた本詩集は,その軌跡と特質をあますところなくつたえる.
愛憐詩篇(「純情小曲集」より)

犀星序
自 序
出版に際して
夜汽車
こころ
女 よ

旅 上
金 魚
静 物

蟻地獄
利根川のほとり
浜 辺
緑 蔭
再 会
地 上
花 鳥
初夏の印象
洋銀の皿
月光と海月

「月に吠える」抄

白秋序
自 序

竹とその哀傷

地面の底の病気の顔
草の茎


すえたる菊



天上縊死


雲雀料理

感傷の手
山 居
殺人事件
雲雀料理
掌上の種
天 景
焦 心

悲しい月夜

かなしい遠景
悲しい月夜

危険な散歩
酒精中毒者の死
干からびた犯罪

くさつた蛤

内部に居る人が畸形な病人に見える理由
春 夜
ばくてりやの世界
ありあけ


麦畑の一隅にて
陽 春
くさつた蛤
春の実体
贈物にそへて

さびしい情慾

愛 憐
恋を恋する人
五月の貴公子
さびしい人格

見しらぬ犬

見しらぬ犬
青樹の梢をあふぎて
蛙 よ
山に登る
孤 独
白い共同椅子
田舎を恐る

    ○

雲雀の巣

「松葉に光る」抄(「月に吠える」拾遺)

松葉に光る
天路巡歴

懺 悔
極 光

「青 猫」抄



幻の寝台

薄暮の部屋
寝台を求む
強い腕に抱かる
群集の中を求めて歩く
その手は菓子である
青 猫
月 夜
春の感情
蠅の唱歌
恐ろしく憂鬱なる

憂鬱なる桜

憂鬱なる花見
夢に見る空家の庭の秘密
黒い風琴
憂鬱の川辺
仏の見たる幻想の世界


さびしい青猫

恐ろしい山
題のない歌
艶めかしい墓場
鴉毛の婦人
緑色の笛
寄生蟹のうた
かなしい囚人
憂鬱な風景
野 鼠
輪廻と転生
さびしい来歴

閑雅な食慾

怠惰の暦
閑雅な食慾
馬車の中で
青 空
笛の音のする里へ行かうよ

意志と無明

蒼ざめた馬
思想は一つの意匠であるか
悪い季節
遺 伝
白い牡鶏

艶めける霊魂

花やかなる情緒

春 宵

    ○

軍 隊

「蝶を夢む」抄(「青猫」拾遺一)

蝶を夢む
腕のある寝台
青空に飛び行く
冬の海の光を感ず
内部への月影
陸 橋
灰色の道
その襟足は魚である
春の芽生
黒い蝙蝠
石竹と青猫
海 鳥
眺 望
蟾 蜍
家 畜
野 景
絶望の逃走
僕等の親分
涅 槃
かつて信仰は地上にあつた
商 業
まづしき展望
農 夫
波止場の烟

「桃李の道」抄(「青猫」拾遺二)

桃李の道
風船乗りの夢
古風な博覧会
まどろすの歌
荒寥地方
仏 陀
ある風景の内殻から
輪廻と樹木
暦の亡魂
沿海地方
大砲を撃つ
海 豹
猫の死骸
沼沢地方

駱 駝
大井町
吉 原
大工の弟子

    ○

郵便局の窓口で
時 計

郷土望景詩(「純情小曲集」より)

中学の校庭
波宜亭
二子山附近
才川町
小出新道
新前橋駅
大渡橋
広瀬川
利根の松原
公園の椅子
監獄裏の林

「氷 島」抄

自 序
漂泊者の歌
乃木坂俱楽部
帰 郷
珈琲店 酔月
晩 秋
品川沖観艦式
告 別

「散文詩」抄

AULD LANG SYNE!
情緒よ! 君は帰らざるか
死なない蛸
神々の生活
郵便局
主よ。休息をあたへ給へ!
虚無の歌

あとがき……(三 好 達 治)

書評情報

MOJITAMA BOOK Vol.09(2018年5月号)
夕刊フジ 2013年7月24日
図書館教育ニュース 2011年9月18日号
産経新聞 2008年6月23日
毎日新聞(朝刊) 2007年1月7日

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