「学び」から逃走する子どもたち
「学力低下」問題を引き起こした真の原因は何か? 具体的なデータにもとづき,錯綜した議論を解きほぐす.
いわゆる「学力低下」問題の議論が沸騰している.「少子化による受験競争の緩和」「〈ゆとり〉重視の教育改革の結果」などの原因が挙げられているが,処方箋はあるのか.問われているのは子どもの学習意欲を支えていた社会そのものの変容ではないか.具体的なデータにもとづき,教育改革をめぐる錯綜した議論を解きほぐす.
■著者からのメッセージ
日本の子どもの学習時間は,世界最低レベルまで落ち込んでしまった!
一部の子どもが勉強に追われ「ゆとり」を失っている背後で,大量の子どもたちが「学び」から逃走しています.小学校高学年になるとわずかの勉強熱心な子どもと大多数の勉強嫌いの子どもに二分され,中学校の学年を追うごとに勉強を忌避し「学び」から逃走する子どもたちは増加する傾向にあります.今や,日本の子どもの校外の学習時間は,塾の時間を入れても,世界で最低レベルまで落ち込んでしまいました.
かつて,日本の子どもは世界一勉強熱心なことで知られていました.その日本の子どもが,なぜ,世界で最も勉強嫌いな子どもへと変貌してしまったのでしょうか.著者は,これまで1500以上の学校を訪問し,教師と協力して子どもたちの学びを促進し励まし続けてきました.このブックレットは,その経験をもとに<勉強>を<学び>へと転換することによって学校を再生する道筋を提起しています.教育の再生を願うすべての教師,親,市民に読んでいただきたい一冊です.
■著者からのメッセージ
日本の子どもの学習時間は,世界最低レベルまで落ち込んでしまった!
一部の子どもが勉強に追われ「ゆとり」を失っている背後で,大量の子どもたちが「学び」から逃走しています.小学校高学年になるとわずかの勉強熱心な子どもと大多数の勉強嫌いの子どもに二分され,中学校の学年を追うごとに勉強を忌避し「学び」から逃走する子どもたちは増加する傾向にあります.今や,日本の子どもの校外の学習時間は,塾の時間を入れても,世界で最低レベルまで落ち込んでしまいました.
かつて,日本の子どもは世界一勉強熱心なことで知られていました.その日本の子どもが,なぜ,世界で最も勉強嫌いな子どもへと変貌してしまったのでしょうか.著者は,これまで1500以上の学校を訪問し,教師と協力して子どもたちの学びを促進し励まし続けてきました.このブックレットは,その経験をもとに<勉強>を<学び>へと転換することによって学校を再生する道筋を提起しています.教育の再生を願うすべての教師,親,市民に読んでいただきたい一冊です.