子ども,あなどるべからず

子どもは赤ちゃんのときからあなどれない! 人気絵本作家の初の育児エッセイ.カラーイラストも多数収録.

子ども,あなどるべからず
著者 きむら ゆういち
通し番号 728
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット
日本十進分類 > 社会科学
刊行日 2008/06/05
ISBN 9784000094283
Cコード 0336
体裁 A5 ・ 並製 ・ 64頁
在庫 品切れ
子どもって大人から見ると不思議な存在だけど,驚くほどいろんなことが見えているんだよ.「あかちゃんのあそびえほん」シリーズで知られる3人の子をもつ人気絵本作家が,子どもたちのとびきりユニークな行動,噛みしめたい言葉などをつづる初めての育児エッセイ.子育てから生まれた絵本の創作秘話やカラーイラストも多数収録.

■著者からのメッセージ

僕には,三人の子どもがいます.二三歳と二一歳の娘,九歳の息子.
 いまは,そのうち二人の子と三人で暮らしていますが,特に末っ子の子育てに奮闘中です.
 僕は,子育てを通して本当に人間というものを学ばせてもらった気がします.そして学んだだけでなく,その経験は,仕事にもつながりました.
 刊行から二〇年になる「あかちゃんのあそびえほん」も,二人の子育てから生まれたものですし,三番目の男の子との遊びの中から「のりものマップえほん」も生まれました.そのほかにも,子どもと暮らす中からアイディアをもらって,本というかたちになったものは,数知れません.
 これまで講演会などいろいろなところでお話をする機会がありましたが,子育てについて一冊の本にまとめる機会は,これまでありませんでした.
 この本では,僕の絵本づくりと子育てから,みなさんにお話してみたいな,と思ったことを集めてみることにしました.
(本書より)
親になる不思議/0歳児,あなどるべからず/子どもの自我/ごあいさつは?/むしむしくんと僕/息子と作った絵本/幼稚園に行きたくない/ジョン! おはよう!/海賊のおじさん,あらわる/父親と母親/この世界のルール/いい子/絵本という栄養/学校という場所/子どもへの財産/許すことと怒ること/子育ては本を書くよりも…

あとがき――「もうひとつの僕の絵」

◇この本に登場した本,子育てから生まれた本
きむら ゆういち
東京生まれ.多摩美術大学卒.造形教室の指導,幼児テレビ番組のアイディアブレーンなどを経て,絵本・童話作家に.刊行20年を迎えた「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ(偕成社)は,累計1000万部を超える.1994年に第一巻が刊行された『あらしのよるに』(あべ弘士/絵,講談社)で,講談社出版文化賞絵本賞,サンケイ児童出版文化賞JR賞を受賞.同作品はイタリア,台湾,韓国,ブラジル,英語版で翻訳出版され,2005年には日本でアニメ映画化もされた.他の作品に,『にんげんごっこ』(長新太/絵,講談社),『オオカミのごちそう』(田島征三/絵,偕成社),『風切る翼』(黒田征太郎/絵,講談社),『そのままのキミが好き』(西村香英/絵,PHP研究所),『あしたのねこ』(エム ナマエ/絵,金の星社)など多数.さまざまな作家たちとのコラボレーションも精力的に行っている.二女一男の父.
公式HP:http://www1.odn.ne.jp/kimura-yuuichi
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