グローバル資本主義と日本の選択

富と貧困の拡大のなかで

新しい世界像を描け! 貧困,環境問題などを抱え突入した大不況時代.我々のとるべき道はどこに? 白熱のシンポ.

グローバル資本主義と日本の選択
著者 金子 勝 , 橘木 俊詔 , 武者 陵司
通し番号 779
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット
日本十進分類 > 社会科学
刊行日 2010/03/10
ISBN 9784000094795
Cコード 0333
体裁 A5 ・ 並製 ・ 64頁
在庫 品切れ
もう,一刻の猶予もない──「分配か成長か」の二項対立の発想を超え,新しい世界像を描き出せ! 分配の原資は必要.その確保のため成長は追求すべき.しかし,成長によっては解消しない貧困問題の解決は,待ったなし.世界史上未曾有の経済危機において,日本のとるべき道とは.白熱のシンポジウムをまとめる.

■編集部からのメッセージ

このブックレットは,昨年(2009年)11月に行なわれた,東北大学主催のシンポジウムをまとめ,加筆したものです.
 世界金融危機後,がたがたになった実体経済.信用回復が望めない金融.ドルの危機.そして進行するデフレ.貧困は?社会保障は?財源は?産業構造の転換は?………待ったなしの課題が山積する現在,処方箋はあるのか? 異なる土俵を持つ3人の論客が,この難題に真っ向挑みます.
はじめに 川端 望,野村正實

I 世界金融危機後の経済とは?
 世界経済再編のとき 金子 勝
 グローバル化時代の金融危機 橘木俊詔
 金融の飽くなき進化は続く 武者陵司
 〔パネル・ディスカッション I 〕
   グローバル資本主義と金融危機後の世界

II 日本経済のゆくえと貧困の構造を考える
 バブル崩壊後の日本経済 武者陵司
 格差と貧困はなぜ起こったか 橘木俊詔
 求められる持続可能性の回復 金子 勝
 〔パネル・ディスカッションII 〕
   いま問われる,資本主義のあり方

書評情報

北海道新聞(朝刊) 2010年5月23日
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