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日本の労働を世界に問う

ILO条約を活かす道

日本の労働者が抱える問題に対して,ILO(国際労働機関)をどう活用しうるのか.著者らの実践を紹介.

日本の労働を世界に問う
著者 牛久保 秀樹 , 村上 剛志
通し番号 898
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット > 労働
日本十進分類 > 社会科学
刊行日 2014/05/08
ISBN 9784002708980
Cコード 0336
体裁 A5 ・ 並製 ・ 64頁
在庫 品切れ
日本の労働者が抱える様々な問題に対して,ILO(国際労働機関)をどう活用しうるのか.非正規労働者の正規化,女性差別の撤廃,大量解雇の撤回,教員の地位の確保,労働者の安全衛生などについて,実際にILO条約を用いながら事態を動かしてきた著者が,数々の実践を紹介.日本が条約の定める国際労働基準を達成することを訴える.


■編集部からのメッセージ
 ILO(国際労働機関)の名前は聞いたことがあっても,そこがどういう活動をしているのかを知っている人はそれほど多くはないのではないでしょうか.かく言う私もその一人でした.ILOを使って,日本の労働者が抱える問題を解決する実践が,長年にわたって積み重ねられていると著者から聞いて,自分の不明を恥じた次第です.
 本書は,ILO条約を活用する著者たちの取り組みを紹介しながら,ILOに関する基礎知識をまとめたものです.また,日本政府がILOにどのような姿勢をとってきたのか,ILOが掲げる現代の課題とは何なのかなども考えていきます.
はじめに
第一章 ILOとは何だろうか
第二章 日本はILOとどう関わっているのか
第三章 日本の労働者はILO条約をどう活用してきたか
第四章 日本に国際労働基準を確立するために
おわりに ディーセントワークの時代へ
牛久保秀樹(うしくぼ・ひでき)
1947年生まれ.弁護士(新宿総合法律事務所).ILO条約の批准を進める会代表.著書に『職場に人間性の回復を』(生活ジャーナル),『労働の人間化とディーセント・ワーク――ILO「発見」の旅』(かもがわ出版)など.

村上剛志(むらかみ・たけし)
1942年生まれ.公益財団法人社会医学研究センター理事.共著書に『学校にローアンの風を』(きょういくネット),『国際労働基準で日本を変える――ILO活用ガイドブック』(大月書店)など.
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