「水素社会」はなぜ問題か

究極のエネルギーの現実

CO2フリー,エネルギー自立,日本経済起死回生.それとも壮大なエネルギーロスとガラパゴス化の始まりか.

「水素社会」はなぜ問題か
著者 小澤 祥司
通し番号 931
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット
日本十進分類 > 社会科学
刊行日 2015/08/04
ISBN 9784002709314
Cコード 0336
体裁 A5 ・ 並製 ・ 80頁
定価 682円
在庫 在庫あり
「二〇一五年は水素社会元年」と打ち出した政府.都もオリンピックのレジェンドにと重視する.CO2フリーとエネルギー自立,経済起死回生の期待を集めるが,技術的課題は山積で研究助成頼み,導入は補助金頼み.しかもCO2フリーの水素の取出し手段として,次世代原子炉の利用も位置づけられている――私たちはどの道を選ぶのか.""
1章 夢の燃料

2章 トヨタ対テスラ

3章 やっかいな元素

4章 原子力水素

おわりに――ポストクルマ社会の議論を
小澤祥司(おざわ・しょうじ)
環境ジャーナリスト.1956年静岡県生まれ.東京大学農学部卒業.出版社勤務などを経て独立.取材活動のかたわら,環境学習・環境保全活動の支援・自然エネルギーの普及・持続可能な地域づくりなどのプロジェクトにも携わってきた.3.11以降,福島県飯舘村の放射能汚染調査,支援活動に取り組んでいる.著書に『メダカが消える日――自然の再生をめざして』,『コミュニティエネルギーの時代へ』,『エネルギーを選びなおす』(以上岩波書店),『飯舘村 6000人が美しい村を追われた』(七つ森書館),『減電社会 コミュニティから始めるエネルギー革命』(講談社)ほか.

書評情報

ふぇみん 2015年10月15日号
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