ビュンビュンきしゃをぬく

自慢の列車が,老犬ビュンビュンに追いぬかれ,駅長さんはがまんなりません.バートンの知られざる傑作.

ビュンビュンきしゃをぬく
著者 アーナ・ボンタン , ジャック・コンロイ , バージニア・リー・バートン , ふしみ みさを
ジャンル 書籍 > 児童書 > 絵本〈大型絵本〉
対象年齢 > 4・5歳から(大型絵本)
刊行日 2004/09/22
ISBN 9784001108774
Cコード 8798
体裁 上製 ・ 32頁
在庫 品切れ
機関車に石炭をくべるゴウゴウと愛犬のビュンビュンは,いつだっていっしょ.ビュンビュンは列車の横を走るのです.ところが,自慢の列車をやすやすと追いぬかれて,駅長さんはがまんなりません.ヒートアップしていくビュンビュンと列車のレースを,勢いのあるタッチでユーモラスに描いた,バートンの知られざる傑作です.

編集部より

『ちいさいおうち』の作者バージニア・リー・バートン.これまで日本に紹介されていなかったバートンの絵本をお届けします!
『ビュンビュンきしゃをぬく』は,黒人や労働者の権利を守る運動や文化継承につとめたアーナ・ボンタンとジャック・コンロイのふたりによるゆかいなお話に,バートンが絵を描いた1942年の作品です.
機関車に石炭をくべる火夫ゴウゴウと愛犬のビュンビュンのコンビは,いつでもいっしょ.といっても,ゴウゴウが機関車にのって仕事をしているあいだ,ビュンビュンはその列車のよこを走るというのです.あたらしくゴウゴウを雇った駅長さんは,そんなこと信じられません.そこで,自慢の列車とビュンビュンのレースがはじまりますが…….
バートンの描く表情ゆたかな犬,勢いよく走る機関車,かんしゃくをおこす駅長さんは絶妙.ユーモアたっぷりの1冊です.
 ビュンビュンもすてきですが,わたしは駅長さんが大好きです.ダメ犬,ボロ犬と,おいぼれめと,ビュンビュンの悪口を連呼して,ぎりぎりくやしがる姿は,まるできかん坊の子どものよう.葉巻をモグモグかんで,つぎつぎと飲みこんでしまう場面にくると,いつも吹き出してしまいます.

書評情報

マチゴト 豊中・池田 54号(2013年8月8日)
週刊読書人 2009年8月21日号
子どもの本棚 2005年5月号
MOE 2005年2月号
しんぶん赤旗 2004年12月11日
毎日新聞(朝刊) 2004年11月24日
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