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金色の髪のお姫さま

チェコの昔話集

動物たちの言葉がわかる若者の冒険を描く表題作のほか,全13編.繊細な挿絵でお話の世界がいきいきと広がります.

金色の髪のお姫さま
著者 カレル・ヤロミール・エルベン , アルトゥシ・シャイネル , 木村 有子
ジャンル 書籍 > 児童書
対象年齢 > 児童
刊行日 2012/11/13
ISBN 9784001156577
Cコード 8097
体裁 A5変 ・ 上製 ・ カバー ・ 192頁
在庫 品切れ

動物たちのことばがわかる不思議な力を持つ若者が,美しい姫を手に入れるまでの冒険を描いた表題作のほか,子ども代わりに育てた木の根がとんでもない成長をとげる「オテサーネク」,ニワトリの国を治めることになった「イタチの王さま」など,チェコの代表的な昔話13編を収録.繊細なカラー挿絵で楽しむ不思議な伝承の世界.

火の鳥とキツネのリシカ

オテサーネク

小なべや、おかゆを煮ておくれ

ものしりじいさんの三本の金色の髪

金色の髪のお姫さま

のっぽ、ふとっちょ、千里眼

イタチの王さま

三人の糸つむぎのおばあさん

ララーシュとシェテック

この世に死があってよかった

知恵と幸運

いじわるな妖精

イェルカとヤギ

訳者あとがき
文 カレル・ヤロミール・エルベン Karel Jaromír Erben(1811-1870)
 プラハ北東のミレティーン生まれ.民俗学者で詩人,作家.オーストリア帝国内に残るチェコの多くの民話,民謡,ことわざなどを収集し,チェコのグリムとも言われる.プラハで哲学と法学を修めた後,博物館に勤務し,各地の古文書調査にあたったことが,伝承文化の保存に役立った.『チェコの昔話集』や『チェコ庶民の民謡とことわざ集』は,これまで様々な挿絵と共に絵本となり読みつがれてきた.代表作は,民間伝説や民話に基づく詩集『民話の花束Kytice』で,ドヴォルザークが晩年に作曲した交響詩「水の精」,「真昼の魔女」などの題材にもなった.

絵 アルトゥシ・シャイネル Artuš Scheiner(1863-1938)
 プラハ南東のベネショフ生まれの画家.プラハ市地方財務管理局在職中より,独学の挿絵が雑誌に掲載されて評判となり,画業に転じる.100冊近いチェコの子どもの本に挿絵を描いた.

訳 木村有子(きむらゆうこ)
 東京都生まれ.1970-73年,プラハの小学校に通う.1984年,日本大学芸術学部卒業.1984-86年,プラハ・カレル大学.新聞社勤務の後,1989-94年,ドイツのフランクフルト,ベルリンの大学でスラブ語圏の言語を学ぶ.翻訳,エッセイ,講演などを通して,チェコの文化を日本に紹介している.絵本の訳書に「もぐらくんの絵本シリーズ」(偕成社),『おとぎばなしをしましょう』(プチグラパブリッシング),『ゆかいなきかんしゃ』(ひさかたチャイルド),アニメーション映画の字幕翻訳に「真夏の夜の夢」など,多数.

書評情報

日本経済新聞(夕刊) 2017年1月6日
産経新聞 2012年12月30日
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