岩波フォト絵本

チンドンひとすじ70年

チンドン屋は,口上がよくって,芸ができなくちゃあいけない-現役最高齢のチンドン屋の親方が語る.

チンドンひとすじ70年
著者 菊乃家 〆丸 語り , 栗原 達男 写真 , 神崎 宣武 解説
ジャンル 書籍 > 児童書
対象年齢 > 一般
日本十進分類 > 芸術/生活
シリーズ 岩波フォト絵本
刊行日 2002/11/20
ISBN 9784001153521
Cコード 8772
体裁 上製 ・ 44頁
在庫 品切れ
チンドン屋って楽隊みたいなもの,と思われているなら,ちょっとしゃくですネ.口上がよくって,芸ができなくちゃあいけない.見てよし聞いてよしです-14歳でこの道に入って70年.開店セール,イベント宣伝,コンクール出場,テレビ出演と大活躍する現役最高齢のチンドン屋の親方が,仕事と下町生活を淡々と語る.

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チンドンひとすじ70年
 菊乃家〆丸 語り/栗原達男 写真/神崎宣武 解説

チンドン屋は口上がよくって,芸ができなくちゃあいけない――
現役最高齢の「親方」が語る

■本文より

昔は商店街の大売り出しの宣伝なんかで,わたしたちが町で練りだすと,子どもたちがアッという間に集まってきて,ビラ配りを手伝ったりしてくれましたが,いまでは妖怪を見るみたいにこわがって逃げたりする子もいるんですから困っちゃいます.――本文より
菊乃家〆丸(きくのや しめまる)
◆ 1917年東京生まれ.1932年,14歳でチンドン屋を始める.以降,戦中戦後の一時期を除き,チンドン屋一筋で活躍.東京の下町,墨田区京島に住み,現役最高齢のチンドン屋の親方として活躍中.
◆ 本名の大井正明,芸名の菊乃家〆丸のほかにも,通称名として大井勘至,書道の師範として大井欣亭,東八拳の拳名として東家三楽を名乗る.
栗原達男(くりはら たつお)
1937年東京生まれ.早稲田大学卒業後,朝日新聞社に入社,出版写真部に勤務.62年日本写真協会賞新人賞受賞.67年にフリーとなり,ドキュメンタリー写真の道を歩む.沖縄,炭鉱,日系移民などをテーマに取材.近所に住んでいた菊乃家氏とのつきあいは50年に及ぶ.
神崎宣武(かんざき のりたけ)
1944年岡山生まれ.武蔵野美術大学在学中から宮本常一に師事し,以後,民俗調査に従事.現在,民俗学者,旅の文化研究所長.著書に『盛り場の民俗史』(岩波新書)他.

書評情報

早稲田学報 2003年4月号
朝日新聞(朝刊) 2002年11月27日
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