岩波 四字熟語辞典

一読千金! 基本的解説と,読んで得する情報提供.「温故知新」が「温」「故」「知」「新」で引ける索引付き.

岩波 四字熟語辞典
著者 岩波書店辞典編集部
ジャンル 書籍 > 辞典
日本十進分類 > 語学
刊行日 2002/10/03
ISBN 9784000802048
Cコード 0581
体裁 B6 ・ 上製 ・ 函入 ・ 808頁
定価 3,300円
在庫 在庫あり
「右顧左眄(うこさべん)」は,もとは堂々たる態度を言う言葉だった! 四字熟語の意味,出典,その背景,意味の変化,類義語・反対語,用法といった基本解説と,読んで得するさらなる情報を提供する辞典.成句索引によって,成句辞典の機能も兼ねる.「温故知新」が「温」「故」「知」「新」それぞれの漢字で引ける,漢字引き索引も至便.


■編集部からのメッセージ
 この辞典は,辞典編集部国語ブロックで作りました.はじめはどういう辞典にするか<多岐亡羊>で<五里霧中>,<暗中模索>の日々でした.<意気投合>して<和気藹藹>の<竹馬之友>ならぬ《職場之友》と<鳩首協議>しましたが,<甲論乙駁><議論百出>の多くは<気炎万丈>の<方言高論><机上之論>で,<理路整然>とした<高論卓説><至理名言>はきわめて少ないというありさま.<意気阻喪>して<垂頭喪気><気息奄奄>の日もありましたが,<三人文殊>でどうやら<深根固柢>となり,あとは<一瀉千里>だと<勇気凜凜>として<意気軒昂>.とはいえ辞典編集の日々は長く,<闘志満満>と<惰気満満>の繰り返し.<一進一退>しながらも<駑馬十駕>,<胸突八丁>もなんのその,ついに<大願成就>にいたりました.願わくば,<一世風靡>して<洛陽紙価>を高からしめ,<百世不磨>の書とならんことを.


■特色

○項目充実
収録項目数は見出し三千,解説内で触れているものを加えると四千を超えます.充実,自信の項目数です.

○解説秀逸
それぞれの漢字,そして四字熟語としての意味はもちろんのこと,出典,その背景,意味の変化,類義語との違い,用法など,「麻姑掻痒(まこそうよう)」(かゆいところに手が届く)の解説です.

○情報満載
「図書」という語は,四字熟語の「河図洛書(かとらくしょ)」が省略されてできたとか,前漢を倒した王(おうもう)主従が酒をほめる「百薬之長」「天之美禄」という語を口にしたのは,酒を専売にして税金を取り立てようという魂胆だったとか,知ってうれしくなる情報もたくさん提供します.

○成句兼備
「七転八起」はふつう「七転び八起き」として使われます.四字熟語と切っても切れない成句にもぬかりなく目をくばり,成句辞典のはたらきも兼ねています.

○仏教重厚
案外手薄になりがちな,仏教関係の四字熟語にも力を入れました.項目数も十分,解説も丁寧です.「四苦八苦」「法華七喩」などでは,八つの苦しみ,七つの喩(たとえ)を具体的に解説します.

○索引極上
これは絶対便利.四字熟語を構成する一つ一つの漢字から検索できる索引がついています.たとえば「温故知新」は「温」「故」「知」「新」それぞれの漢字で引くことができます.さらに,解説にでてくる成句をまとめた索引がついて,強力索引群です.

○付録重宝
四字熟語辞典は中国歴史の宝庫です.解説を読む上での助けとして「中国略年表」「主要人物解説」「主要出典解説」を付しました.

書評情報

としょかん通信〔中高校生版〕 2009年11月号
読売新聞(朝刊) 2005年1月13日
日本経済新聞(朝刊) 2003年4月6日
毎日新聞(朝刊) 2002年10月13日
北海道新聞(朝刊) 2002年10月12日
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