イスラーム原典叢書
ジャポンヤ
イブラヒムの明治日本探訪記
一九〇九年に来日したロシア出身のムスリムによる,ユニークな見聞記.日本側の関連資料も多数併載.
ロシア出身のムスリムである著者は,ユーラシア大旅行の途次,1909年に日本を訪問した.伊藤博文・大隈重信らとの交流や,学校・協会・監獄から漢字擁護論・「仁丹」広告にいたる様々な見聞の記録は極めてユニークで,イスラーム世界の日本観に大きな影響を与えた.日本側の関連資料を多数併載し,明治日本のイスラーム認識も浮かび上がらせる.
書評情報
歴史学研究 第916号(2014年3月)