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シリーズ 思考のフロンティア

アイデンティティ/他者性

アイデンティティ/他者性という問題の核心を,レーヴィ,ツェラン,金時鐘という表現者に即して考える.

アイデンティティ/他者性
著者 細見 和之
ジャンル 書籍 > 単行本 > 哲学
シリーズ シリーズ 思考のフロンティア
刊行日 1999/10/22
ISBN 9784000264211
Cコード 0310
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 136頁
在庫 品切れ
抽象的思考ではアイデンティティ/他者性という問題の核心には到達しえない.肝心なのは個々の「私」におけるその在り方である.プリーモ・レーヴィ,パウル・ツェラン,金時鐘という具体的な表現者に即して,この問いを考える.
はじめに

Ⅰ アイデンティティの諸相

Ⅱ 記憶という他者,言語という他者

第 1 章 引き裂かれたアイデンティティ──プリーモ・レーヴィをめぐって──
 1 悪い知らせを届けるカラス
 2 レーヴィのアウシュヴィッツ体験
 3 ダンテの『神曲』と「シェマー・イスラエル」

第 2 章 投壜通信のゆくえ──パウル・ツェランとプリーモ・レーヴィ──

第 3 章 他者の言語を生きるということ──金時鐘をめぐって──
 1 クレメンタインの歌
 2 金時鐘の表現゠文体にそくして
 3 抒情の他者と他なる抒情

Ⅲ 基本文献案内

あとがき
細見和之 (ほそみかずゆき)
 1962年生まれ.
 1991年大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学.
 現在,大阪府立大学人間社会学部准教授.
 専攻はドイツ思想.詩人.
 著書に『アドルノ』(講談社),『バイエルの博物誌』(詩集,書肆山田),『歴史とは何か』(共著,河出書房新社)など.
 訳書にベンヤミン『パサージュ論Ⅱ・Ⅴ』(共訳,岩波書店),カツェネルソン『滅ぼされたユダヤの民の歌』(共訳,みすず書房)など.
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