ゼロからの大学物理 1

ゼロからの力学 I

微分やベクトルを使った運動の記述を学び,簡単な運動を例に力学の基本法則とその使い方を身につけます.

ゼロからの力学 I
著者 十河 清 , 和達 三樹 , 出口 哲生
ジャンル 書籍 > 単行本 > 物理学
書籍 > 自然科学書
書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ ゼロからの大学物理
刊行日 2005/09/29
ISBN 9784000066969
Cコード 3342
体裁 A5 ・ 並製 ・ カバー ・ 154頁
定価 2,640円
在庫 在庫あり
簡単な運動を例に,微分やベクトルを使って運動を記述することを学びます.さまざまな運動の方程式を解きながら,力学の基本法則を理解するとともに,微分を使って現象を表現し積分を使って解くという,物理全体でよく使われる方法を身につけていきます.座標や三角関数などよく使う数学概念もあわせて解説します.

■編集部からのメッセージ

高校の物理学では微分や積分などの数学を使うことが許されていないため,本来基本法則から導き出すことができる法則についても公式として覚えなくてはなりません.難しい数学を使わないことがかえって高校での物理学をむずかしいものにしている面もあるのです.数学的道具立てさえわかっててしまえば,物理学は美しい1つの体系として理解され本当のおもしろさがみえてきます.

このシリーズでは必要な数学をやさしく解説しながら,物理の基本的なことがらを学んでいきます.「力学」は物理学のなかでももっとも基本となるものです.この巻から物理をはじめれば,高校での物理学を本格的な物理学へと無理なくステップアップできます.

微分や積分を駆使する大学での物理学にとまどいを感じている方や,物理に興味があるけどだ数学に自信のない方にとくにお薦めします.
物理を学び始める方へ

まえがき

第1章 運動の記述――微分法
1.1 時間の関数として位置をあらわす
1.2 簡単な運動
1.3 微分法入門
1.4 微分法によって運動を見る
第1章 問題

第2章 平面の運動――ベクトル
2.1 平面上の位置の記述
2.2 ベクトル入門
2.3 三角関数の復習
2.4 平面の運動
第2章 問題

第3章 運動の法則――ニュートンの運動方程式
3.1 運動の法則
3.2 ニュートンの微分記法
3.3 次元・単位と次元解析
第3章 問題

第4章 運動の法則――積分法
4.1 等加速度運動の方程式を解く
4.2 積分がわかれば微分方程式が解ける
4.3 2次元の等加速度運動
4.4 減衰運動――指数関数と対数関数
第4章 問題

第5章 さまざまな運動――周期運動
5.1 三角関数の微分
5.2 バネの運動を解く
5.3 2次元調和振動
第5章 問題

章末問題解答

索引
十河 清(そごう きよし)
1949年生まれ.1981年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了.計算流体力学研究所などを経て,現在,北里大学理学部助教授.理学博士.専門は数理物理学,統計力学.
和達 三樹(わだち みき)
1945年生まれ.1970年ニューヨーク州立大学大学院修了(Ph.D).ニューヨーク州立大学研究員,筑波大学理工学系助教授などを経て,現在,東京大学大学院理学系研究科教授.専門は理論物理学,とくに物性基礎論,統計力学.
出口 哲生(でぐち てつお)
1964年生まれ.1990年東京大学大学院理学系研究科博士課程退学.東京大学理学部助手などを経て,現在,お茶の水女子大学理学部教授.博士(理学).専門は数理物理学,とくに物性基礎論.
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