ひとびとの精神史 5

万博と沖縄返還

1970年前後

戦後復興が実現し高度経済成長がピークを迎える中,差別と矛盾は周縁へと押し付けられた.抗う声が上がる.

万博と沖縄返還
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著者 吉見 俊哉 , 栗原 彬 編集委員 , テッサ・モーリス-スズキ 編集委員 , 苅谷 剛彦 編集委員 , 杉田 敦 編集委員
ジャンル 書籍 > 単行本 > 社会
書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ ひとびとの精神史
刊行日 2015/11/25
ISBN 9784000288057
Cコード 0336
体裁 四六 ・ 並製 ・ 336頁
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
戦後復興と高度経済成長のピークを象徴した大阪万博.一方,本土に返還された沖縄では,米軍基地の固定化が決定づけられ,本土とは別の「戦後」を歩むこととなった.矛盾と差別が周縁に押し付けられる中,それに抗う声が立ち上がる.山本義隆,岡本太郎,三島由紀夫,比嘉康雄と東松照明,川本輝夫,田中美津ほかを取り上げる.

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国内での「成長」と「運動」を,グローバルな次元で突き動かしていたのは「冷戦」であり,そのなかでアメリカとの関係を軸とする東アジアの支配秩序が確立していった.私たちは,この激動の時代のひとびとの精神の闘争を,東京や沖縄,様々な地域からの視点で描き出していく.
──「プロローグ」より
[編者]
吉見俊哉(よしみ・しゅんや)
1957年生.東京大学教授.社会学・文化研究・メディア研究.著書に『新米と反米――戦後日本の政治的無意識』『大学とは何か』『ポスト戦後社会』(以上,岩波新書)など.
[執筆者]
鈴木邦男(すずき・くにお)
1943年生.政治活動家.著書に『腹腹時計と狼』(三一新書),『新右翼――民族派の歴史と現在』(彩流社)など.
最首 悟(さいしゅ・さとる)
1936年生.和光大学名誉教授.生物学.著書に『生あるものは皆この海に染まり』(新曜社),『「痞」という病いからの――水俣誌々〈パート2〉』(どうぶつ社)など.
椹木野衣(さわらぎ・のい)
1962年生.多摩美術大学教授.美術批評.著書に『戦争画とニッポン』(共著,講談社),『日本美術全集19 拡張する戦後美術』(小学館)など.
丹羽美之(にわ・よしゆき)
1974年生.東京大学准教授.メディア研究・ジャーナリズム研究.著書に『記録映画アーカイブ1 岩波映画の1億フレーム』(共編著),『メディアが震えた テレビ・ラジオと東日本大震災』(共編著,以上,東京大学出版会)など.
仲程昌徳(なかほど・まさのり)
1943年生.元琉球大学教員.沖縄近代文学.著書に『沖縄近代詩史研究』(新泉社),『沖縄の文学 1927年~1945年』(沖縄タイムス社)など.
南衣映(なむ・ういよん)
1982年生.東京大学大学院情報学環特任研究員.文化社会学.論文に「アメリカの軍事=娯楽システムの発達――米日韓における基地と大衆文化の広がり」『思想』2013年10月号,「メディア・ナショナリズムの時代?――インターネット利用とナショナル・アイデンティティの関連を探る」園田茂人編『勃興する東アジアの中産階級』(勁草書房)など.
仲里 効(なかざと・いさお)
1947年生.映像批評家.沖縄映像・文化研究.著書に『悲しき亜言語帯――沖縄・交差する植民地主義』『眼は巡歴する――沖縄とまなざしのポリティーク』(以上,未來社)など.
千田有紀(せんだ・ゆき)
1968年生.武蔵大学教授.著書に『日本型近代家族――どこから来てどこへ行くのか』(勁草書房),『女性学/男性学』(岩波書店)など.
高峰 武(たかみね・たけし)
1952年生.熊本日日新聞社論説主幹.編著に『水俣病小史』(増補第3版,熊本日日新聞社),『検証ハンセン病史』(河出書房新社)など.
立岩真也(たていわ・しんや)
1960年生.立命館大学教授.社会学.『私的所有論』(第2版,生活書院),『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』(青土社)など.
藤田和芳(ふじた・かずよし)
1947年生.株式会社大地を守る会代表取締役社長,ソーシャルビジネス・ネットワーク代表理事など兼務.著書に『有機農業で世界を変える――ダイコン一本からの「社会的企業」宣言』,『ダイコン一本からの革命――環境NGOが歩んだ30年』(以上,工作舎)など.
開沼 博(かいぬま・ひろし)
1984年生.福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員.社会学.著書に『はじめての福島学』(イースト・プレス),『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)など.
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