ヨーロッパの中世 8
儀礼と象徴の中世
中世に満ち溢れていた儀礼と象徴をさまざまな局面から分析し,中世世界の深層にある原理をあぶり出す.
中世は儀礼と象徴に満ち溢れた世界だった. それらは宗教と政治の場や社会的秩序の形成において決定的役割を担っただけではなく,身振りや感情表現に形を与えていた.また,社会に溢れる数々の象徴も身分社会を表象する連帯と排除の記号として機能した.儀礼行為と象徴の分析から,中世世界の深層にある原理をあぶり出す.
書評情報
読売新聞(朝刊) 2009年2月15日