岩波テキストブックス

新EU法 基礎篇

二〇〇九年末発効のリスボン条約をへて大変化をとげたEU法を,初歩から体系的に理解できるように説明する.

新EU法 基礎篇
著者 庄司 克宏
ジャンル 書籍 > 単行本 > 岩波テキストブックス
シリーズ 岩波テキストブックス
刊行日 2013/06/05
ISBN 9784000289108
Cコード 3332
体裁 A5 ・ 並製 ・ 390頁
定価 3,740円
在庫 在庫僅少
2009年末発効のリスボン条約をへて大変化をとげたEU法は,憲法に相当する基本条約,それに基づく立法,そしてそれらを運用する判例法から成る法体系である.〈基礎篇〉は,統治機構,法秩序,基本的人権という視点からEU法を初歩から体系的に理解できるように説明を行う.旧著『EU法基礎篇』を十年ぶりに全面改訂し大幅に増補した画期的教科書.

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2003年9月に『EU法 基礎篇』と『EU法 政策篇』を刊行して以来,約10年になる.ほぼ毎年増刷しているので,その度に追加や修正を行って更新に努めてきた.しかし,この10年間の判例法の追加には相当なものがある.それに加えて,2009年12月にリスボン条約が発効することにより,EU基本条約が大改正され,部分手直しでは済まなくなった.欧州共同体(EC)という存在と用語が,欧州連合(EU)に吸収合併され,これまでで2回目の条文番号の変更も行われた.また,EU基本権憲章という名称の人権目録に基本条約並みの法的拘束力が与えられた点が,とくにEU法的観点から今後大きな影響が出るものと思われ,注目される.そのため,今回,『基礎篇』に大幅に加筆して新版を上梓することとなった.続いて『政策篇』の新版も準備中である.
(本書「はしがき」より)
庄司 克宏(しょうじ かつひろ)
1957年生まれ
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学.
二松学舎大学国際政経学部助教授,在ベルギー日本国大使館専門調査員,ケンブリッジ大学客員研究員,欧州大学院大学(フィレンツェ)客員研究員,横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授等を経て,現在,慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)教授,日本EU学会理事(元理事長),2002年よりジャン・モネ・チェア(Jean Monnet Chair ad personam).ジャン・モネEU研究センター所長(慶應義塾大学)
専攻-EU法
著書-『欧州連合 統治の論理とゆくえ』(岩波新書),『EU統合の軌跡とベクトル』(共編著,慶應義塾大学出版会),『国際機構』(編著,岩波書店),『EU法 実務篇』(編著,岩波書店),『EU環境法』(編著,慶應義塾大学出版会)ほか
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