吉村昭歴史小説集成 1

桜田門外ノ変 生麦事件

幕末動乱の時代を開くことになる事変を追った2作品,『桜田門外ノ変』『生麦事件』を収録.

桜田門外ノ変 生麦事件
著者 吉村 昭
ジャンル 書籍 > 単行本 > 創作作品(小説・詩・戯曲)
書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ 吉村昭歴史小説集成
刊行日 2009/04/08
ISBN 9784000283113
Cコード 0393
体裁 A5 ・ 上製 ・ 函入 ・ 620頁
在庫 品切れ
そのとき事件は起きた──.安政7年3月3日,江戸城桜田門外で井伊直弼大老を水戸藩士が暗殺した『桜田門外ノ変』.文久2年9月14日,横浜郊外の生麦村で薩摩藩行列に遭遇したイギリス人が殺傷された『生麦事件』.幕末動乱の時代を開くことになる事変を追った2作品.歴史の潮目はどちらに向かったのか.


■刊行にあたって
“歴史の記録者”と称される作家,吉村昭.その作家活動は,同人誌時代からの短篇小説にはじまり,ドキュメント作品,戦史,医学や動物などの科学分野から私小説,歴史小説,エッセイなど,幅広くおこなわれてきた.だがジャンルを問わず,その作品はいずれも,徹底した証言・史料の収集と現地取材にもとづいて執筆され,抑制された筆致ながらリアリズムを追求して,歴史のなかにある人間像を再現したものである.本集成では遺された作品群から,とりわけテーマとされることの多かった幕末維新期を舞台とする小説を中心に編み,作家・吉村昭がその全霊をかけた筆をもって,現代のわれわれに問い続けてきたものを見据えるものとしたい.
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