現代の起点 第一次世界大戦 4

遺産

「未完の戦争」は「次なる戦争」を用意した.断絶と継続の相が交錯するなかで,現代世界の枠組はつくられていった.

遺産
著者 山室 信一 , 岡田 暁生 , 小関 隆 , 藤原 辰史
ジャンル 書籍 > シリーズ・講座・全集
日本十進分類 > 歴史/地理
シリーズ 現代の起点 第一次世界大戦
刊行日 2014/07/09
ISBN 9784000287142
Cコード 0322
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 302頁
在庫 品切れ
一九一八年一一月に終結したとされる大戦.だが,一連の講和条約は諸問題を解決できず,各地で革命戦争,内戦,民族紛争として引き継がれ,大戦は「未完の戦争」として「次なる戦争」を用意した.アメリカの覇権,社会主義国家ソ連の出現,その狭間で統合を模索するヨーロッパ,ナショナリズムの勃興……断絶と継続の相が交錯する中で,現代世界の枠組は作られた.シリーズ全体の人名索引を収録.
Ⅰ 総説
 1 未完の戦争 小関 隆(京都大)

Ⅱ 暴力の連鎖
 2 「自決」と報復――「戦後の戦争」としてのアイルランド独立戦争 小関 隆(京都大)
 3 暴力の行方――革命,義勇軍,ナチズムのはざまで 藤原辰史(京都大)
 4 世界認識の転換と文化戦争 山室信一(京都大)

Ⅲ 「戦後」の模索
 5 帝国崩壊と東中欧の民族的再編の行方――オーストリア領ガリツィア戦線によせて 野村真理(金沢大)
 6 大戦間期イギリスから見た国際連盟と平和主義 津田博司(筑波大)
 7 ユダヤ移民とパレスチナ問題 向井直己(京都大研究員)

Ⅳ 現代の胎動
 8 ヨーロッパ統合にむけて――起点としての第一次世界大戦 遠藤 乾(北海道大)
 9 帝国ソ連の出現 伊藤順二(京都大)
 10 「アメリカの世紀」の始動 中野耕太郎(大阪大)

コラム
 公衆の幻影――リップマンと民主政への疑念 富永茂樹(京都大)
 アルザスと「国境」 中本真生子(立命館大)
 「中欧」の夢 板橋拓己(成蹊大)

シリーズ総括
 世界性・総体性・持続性をめぐって――振り返る明日へ 山室信一(京都大)

* 人名索引(シリーズ全体)

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