新日本古典文学大系 64
蘐園録稿 如亭山人遺藁 梅墩詩鈔
漢詩が日本化し大衆化した江戸時代後期を代表する柏木如亭,友野霞舟,広瀬旭荘,藤井竹外らの作品集.
江戸時代も半ば,漢詩は経学や道徳との関係から独立,自由で柔軟な日本的表現を獲得するとともに一気に大衆化していった.本集は荻生徂徠門の,けん園の人たち,才気溢れ清新な抒情詩の柏木如亭,友野霞舟,清の兪曲園が「東国詩人の冠」に位置づけた広瀬旭荘,「絶句竹外」の称のある藤井竹外,代表的詩人の漢詩集からの抄出.