新日本古典文学大系 68
近世歌文集 (下)
近世後半,賀茂真淵・本居宣長・小沢蘆庵・上田秋成・武女・油谷倭文子・鵜殿余野子の歌文の佳品を収録.
国学の興隆は古典の再認識を促し,同時代の和歌文学にもさまざまな影響を与えた.賀茂真淵の歌集,紀行「旅のなぐさ」「岡部日記」の2篇,本居宣長の「菅笠日記」,小沢蘆庵の歌論「布留の中道」,上田秋成の「藤簍冊子」,女性の文章として,武女の「庚子道の記」,油谷倭文子と鵜殿余野子の書簡集「ゆきかひ」の計8篇を収録.