新日本古典文学大系 明治編 8

河竹黙阿弥集

開化の世相を活写した3作品.翻案劇「人間万事金世中」,散切物「島鵆月白浪」,「風船乗評判高閣」.

河竹黙阿弥集
著者 原 道生 校注 , 神山 彰 校注 , 渡辺 喜之 校注
ジャンル 書籍 > 単行本 > 新日本古典文学大系(明治編)
書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ 新日本古典文学大系 明治編
刊行日 2001/11/15
ISBN 9784002402086
Cコード 0391
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 560頁
在庫 品切れ
江戸歌舞伎から近代歌舞伎への橋渡しをした黙阿弥.金より心というテーマが新鮮なリットンの戯曲の翻案作「人間万事金世中」,菊五郎のために書かれた散切物狂言の「島鵆月白浪」,上野の博物館,浅草の十二階といった開化の新名所を舞台に英国人スペンサーの軽気球乗りを滑稽に描いた「風船乗評判高閣」の3作品.

■解説

自作を活字化した狂言作者――明治期の黙阿弥の一側面
  原道生

人間万事金世中
  渡辺喜之

島鵆月白浪
  神山彰

風船乗評判高閣
  神山彰

■月報

明治の黙阿弥二つの謎
  河竹登志夫

多賀之丞の耳打ち
  渡辺保

「人間万事金世中」と大蔵省
  堤春恵


連載「明治出版雑識」第一回
  今回の執筆者:佐藤至子「正本製と正本写――読み物化された歌舞伎」
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