人生をひもとく 日本の古典 6

死ぬ

この世への思い,遺された者の哀しみ,喪失感の克服など,さまざまな「死」との向き合い方を探ります.

死ぬ
著者 久保田 淳 編著 , 佐伯 真一 編著 , 鈴木 健一 編著 , 高田 祐彦 編著 , 鉄野 昌弘 編著 , 山中 玲子 編著
ジャンル 書籍 > 単行本 > 文学・文学論
書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ 人生をひもとく 日本の古典
刊行日 2013/11/19
ISBN 9784000286466
Cコード 0391
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 174頁
在庫 品切れ
大切な人との別離が避けられないように,誰でもいつかはこの世からお別れをしなければなりません.自らの運命を粛々と受け入れる大津皇子,予言された高僧の死を冷静に見つめる兼好,詳細な遺言書をしたためた宣長…….この世への思い,遺された者の哀しみ,喪失感の克服など,さまざまな「死」との向き合い方を探ります.全六巻完結.

■編集部からのメッセージ

シリーズ「人生をひもとく日本の古典」(全6巻)ですが,11月には,第6巻『死ぬ』を刊行します.
大切な人との別離が避けられないように,誰もがいつかはこの世からお別れをしなければなりません.自らの運命を粛々と受け入れる大津皇子,予言された高僧の死を冷静に見つめる兼好,詳細な遺言書をしたためた宣長…….死にゆく者の思い,遺された者の哀しみ,喪失感の克服など,この巻では「死ぬ」ことへの向き合い方を探ります.

ひとつだけ,ご紹介します.

   つひに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを

『伊勢物語』の最終段に載る歌で,在原業平の辞世の歌です.「いつかは死ぬとわかっていたが,こんなに早いとは……」という率直なとまどいには,誰でも共感できるところがあると思います.業平という一個人の感慨というよりも,死を目前にした人びとの最大公約数的な思いが,端正な歌の姿に整えられていると受けとめてもよいのではないでしょうか.
この他にも,自らの運命を粛々と受け入れる大津皇子,予言された高僧の死を冷静に見つめる兼好,詳細な遺言書をしたためた宣長など,たくさんの作品と人物が採り上げられています.どうぞご一読ください.
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