叢書 現代の宗教 2
現代宗教の可能性
オウム真理教と暴力
オウム真理教の教義と無残な暴力への道筋を丹念に分析し,特異な宗教事件を日本宗教史に位置づける.
オウム真理教の反社会的犯罪について十分な関心が払われている現在,残された大きな課題は,日本宗教史にその活動を位置づけることであろう.日本宗教の現世主義という特性が,現代社会の病理とあいまって,小さな宗教集団にあれほどの暴力をふるわせ,無残な結末をもたらしたのだ.その道筋を丹念に分析した,待望の現代日本宗教論.