特装版岩波現代選書
小説の方法
人間の活性化のための言葉の仕掛けである小説を方法的に捉え直し未来の経験に向けての有効性をさぐる.
人間を活性化させる言葉の仕掛けである小説.著者は作家としての経験を新しい文化理論につきあわせ,想像力,文体,構想の分析を通して,方法的な小説のとらえなおしを行なう.書く行為と読みとりに共通する構造化が同時代の状況を文学の場にすえる.そこに立って「個」の言葉である小説の“未来の経験”に向けての有効性をさぐる.