日中の120年 文芸・評論作品選 2
敵か友か
1925-1936
戦争へと傾く日中間で,相互理解が深まりつつも歪んでいくさまを与謝野晶子,芥川龍之介,魯迅,胡適らの作品に見る.
張作霖爆殺,満洲事変,第一次上海事変により,つかの間芽生えた協調の道は断たれ,敵対する両国は全面戦争への予兆に覆われる.戦間期といわれる時期,文人たちは何を見,予感したのか.与謝野晶子,佐藤春夫,郁達夫,芥川龍之介,林語堂,魯迅,胡適らの作品をとおして,日中間で相互理解が深まりながらも複雑に歪み,すれ違うさまを見る.