物理講義のききどころ 6

相対論的物理学のききどころ

現代物理学の中心に位置する相対論と,それに基づく素粒子論,宇宙論の要点を統一的に理解する.

相対論的物理学のききどころ
著者 和田 純夫
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 物理・化学
シリーズ 物理講義のききどころ
刊行日 1996/03/25
ISBN 9784000079464
Cコード 3342
体裁 B5 ・ 並製 ・ カバー ・ 192頁
在庫 品切れ
現代物理学の中心に位置する相対論と,それに基づく素粒子論,宇宙論をあわせて統一的に理解する.はじめて相対論を学ぶ人が,だれしもとまどう時空の伸縮という概念を,光速度不変の原理を軸に自然に理解できることや,場の量子化から相対論的な量子力学の方程式が自ずと導かれることなど,著者の本領が見事に発揮される.
はじめに
この本の使い方(チャート図)
第 I 部 特殊相対論の時空

1.1 光速度不変性
1.2 事象の同時性
1.3 ローレンツ変換
1.4 速度の合成
1.5 時間の遅れ
1.6 固有時間・双子のパラドックス
1.7 ローレンツ短縮
1.8 過去と未来
1.9 ローレンツ変換と回転
1.10 双曲線関数
章末問題

2 特殊相対論と力学

2.1 固有時間と時空ベクトル
2.2 4元ベクトル,4元速度,4元加速度
2.3 相対論的運動方程式
2.4 運動量とエネルギー
2.5 質量欠損
2.6 相対論的な運動の計算
章末問題

3 特殊相対論と電磁気学

3.1 ベクトルと内積
3.2 反変ベクトルと共変ベクトル
3.3 テンソル
3.4 テンソル(2)
3.5 反対称テンソル
3.6 微分と電荷の連続方程式
3.7 マクスウェル方程式の共変性
3.8 電磁場の変換とローレンツ力
3.9 4元ポテンシャル
章末問題

第II部 相対論的量子論と素粒子論
4 相対論的量子力学

4.1 クライン・ゴルドン方程式
4.2 電磁場との相互作用
4.3 ディラック方程式
4.4 軌道角運動量
4.5 角運動量保存則
4.6 スピン
4.7 電磁場とディラック粒子
4.8 スピン軌道相互作用
4.9 ディラック方程式の共変性
章末問題

5 相対論的場の量子論

5.1 ラグランジュ形式
5.2 相対論的方程式の場の理論
5.3 場の量子化
5.4 第2量子化での粒子像
5.5 クライン・ゴルドン場の量子化
5.6 ディラック場の量子化
5.7 電磁波の量子化
5.8 相互作用
5.9 相互作用の効果
章末問題

6 素粒子物理学と統一理論

6.1 強い相互作用と中間子論
6.2 ハドロンとクォーク
6.3 クォーク間に働く力:量子色力学
6.4 クォークの弱い相互作用
6.5 レプトンの弱い相互作用と世代
6.6 統一理論と質量の起源
章末問題

7 一般相対論

7.1 計量テンソル
7.2 等価原理
7.3 局所ローレンツ系と質点の運動方程式
7.4 測地線
7.5 曲がった時空でのベクトルと微分
7.6 曲率
7.7 エネルギー運動量テンソル
7.8 アインシュタイン方程式
7.9 一般相対論の実験的検証
7.10 シュワルツシルト解とブラックホール
章末問題

8 宇宙論

8.1 宇宙原理
8.2 宇宙のスケール因子
8.3 膨張宇宙
8.4 ハッブルの法則
8.5 ビッグバン理論
8.6 宇宙の晴れ上がりとその後
8.7 宇宙の始まり
章末問題

さらに学習を進める人のために
章末問題解答
索引
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