幕末維新変革史 (下)

(全2巻)

ペリー来航から西南戦争終結に至る歴史過程の全体像を筋道立てて描き出す,人が躍動する幕末維新通史.

幕末維新変革史 (下)
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著者 宮地 正人
ジャンル 書籍 > 単行本 > 歴史
刊行日 2012/09/26
ISBN 9784000244695
Cコード 0021
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 474頁
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり

世界史的一大変革であった幕末維新期の歴史過程を,維新期史料に通暁する著者が,当事者たちの息遣いを伝える記録・書簡・日記等を駆使しながら筋道立てて描き出す,幕末維新通史の決定版.下巻には薩長同盟の成立から西南戦争終結まで,さらに自由民権への道筋を示す福沢諭吉論・田中正造論を収める.関係略年表・人名索引を付載.

  第Ⅲ部 倒幕への途

第27章 薩長同盟の成立
1 奉勅攘夷の時代の終焉/2 同盟への途/3 薩長同盟の成立

第28章 長州戦争・打毀し・世直し一揆
1 長州戦争/2 打毀しと世直し一揆

第29章 慶応三年時の対立する政治路線
1 最後の将軍徳川慶喜/2 倒幕への動きと大政奉還

第30章 幕臣勝海舟の幕末
1 ペリー来航以前/2 ペリー来航と海舟の出世/3 奉勅攘夷と勝海舟

第31章 幕末の蘭学者――坪井信良を例として
1 蘭医坪井信良の経歴/2 家の問題/3 政治社会情報

第32章 『夜明け前』の世界と竹村(松尾)多勢子
1 『夜明け前』の世界とは何か/2 『夜明け前』の歴史的世界/3 竹村多勢子の率先上京/4 筑波西上勢と『夜明け前』の世界/5 『夜明け前』と島崎正樹

第33章 幕末期の東国平田国学者
1 宮和田又左衛門光胤という人物/2 名主で本陣当主が何故剣客となったのか/3 水戸学剣客が何故平田国学者になったのか/4 息子を気遣っての西国の日々/5 又左衛門にとっての御一新/6 養子宮和田進闘死のこと

第34章 幕末期西国の豪農商――紀州を例として
1 日高・有田両郡の世界/2 奉勅攘夷の時代/3 長州征伐の時代/4 王政復古後の時代

第35章 幕末期の農民世界――菅野八郎を例として
1 菅野八郎という人物/2 安政大獄と島流し/3 信達大一揆と世直し大明神/4 一揆後の八郎

  第Ⅳ部 維新史の過程

第36章 戊辰戦争⑴――大政奉還・王政復古・鳥羽伏見戦争
1 王政復古クーデタ/2 緊迫する情勢/3 鳥羽伏見戦争

第37章 戊辰戦争⑵――西国平定・年貢半減令・江戸開城・上野戦争
1 西国平定/2 年貢半減令と赤報隊/3 江戸無血開城/4 上野戦争

第38章 戊辰戦争⑶――東北戦争・箱館戦争
1 奥羽越列藩同盟の成立/2 越後口の闘い/3 白河口の闘い/4 平潟口の闘い/5 会津攻略戦/6 秋田口の闘い/7 箱館戦争/8 戦死傷者数

第39章 旧幕臣の静岡移住と静岡藩
1 朝廷への帰順幕臣/2 旧幕臣と静岡藩/3 転化の具体例

第40章 維新政府の成立と各藩の藩政改革
1 維新政府の特質/2 明治初年の藩政改革

第41章 維新政権の矛盾と廃藩置県
1 廃藩置県を検討する際の前提/2 維新政権の構成/3 維新政権の構造的矛盾/4 維新政権の政策的矛盾/5 廃藩置県への政治過程

第42章 創世期国家の直面したもの⑴――国家の社会からの強行的離脱
1 創成期国家とは何か/2 創成期国家と藩閥官僚制/3 近世的身分制度の解体/4 廃藩前諸施策の切断/5 廃藩コストの大幅切下げ

第43章 創世期国家の直面したもの⑵――条約改正交渉と国内体制創出
1 条約改正と岩倉使節団/2 条約改正を可能にする文明開化政策の展開/3 国家のためのインフラストラクチュア造り/4 華族・士族層の反発/5 農民の反発

第44章 征韓論分裂と岩倉・大久保政権
1 旧四藩連合政権の矛盾/2 国威回復のもう一つの道/3 征韓論分裂/4 岩倉・大久保政権の課題/5 台湾出兵

第45章 明治七~九年の外交,軍事問題と内政
1 日清開戦の危機/2 日清交渉の展開/3 日清交渉で日本がかちとったもの/4 国内政治の軌道修正/5 日朝国交樹立交渉/6 政府の分裂と再編成/7 国境確定

第46章 地租改正・士族反乱・地租改正反対一揆
1 地租改正 2 高姿勢に転ずる政府 3 明治9年の士族反乱 4 地租改正反対一揆

第47章 西南戦争と天皇制国家の原基的形成
1 半独立の鹿児島県/西南戦争の経緯/天皇制国家の原基形態

  第Ⅴ部 自由民権に向けて

第48章 福沢諭吉と幕末維新
1 幕末期の福沢諭吉/2 維新期の福沢諭吉2/廃藩置県後の福沢諭吉

第49章 田中正造と幕末維新
1 田中正造の青年時代/2 田中正造と幕末期政治闘争/3 維新後の田中正造

 おわりに
 下巻 注
 幕末維新史略年表
 人名索引
宮地正人(みやち まさと)
1944年生まれ.東京大学史料編纂所教授,国立歴史民俗博物館館長を経て,現在,東京大学名誉教授.専攻は日本近現代史.著書に,『日露戦後政治史の研究』(東京大学出版会,1973年),『幕末維新風雲通信』(編,東京大学出版会,1978年),『天皇制の政治史的研究』(校倉書房,1981年),『幕末維新期の社会的政治史研究』(岩波書店,1999年),『歴史のなかの新選組』(岩波書店,2004年),『通史の方法』(名著刊行会,2010年),『国民国家と天皇制』(有志舎,2012年)などがある.

書評情報

日本歴史 2013年9月号
歴史地理教育 2013年5月号
東京新聞(夕刊) 2012年12月25日
朝日新聞(朝刊) 2012年12月3日
週刊読書人 2012年11月30日号
しんぶん赤旗 2012年11月25日
朝日新聞(朝刊) 2012年11月18日
日本経済新聞(朝刊) 2012年11月11日
北日本新聞(朝刊) 2012年10月18日
北海道新聞(朝刊) 2012年10月14日
東京新聞(夕刊) 2012年10月9日
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