アメリカ 自由の物語 上

植民地時代から現代まで

アメリカ史を自由というキーワードで通観した名著の全訳.政治的,経済的,市民的,精神的側面を追求.

アメリカ 自由の物語 上
著者 エリック・フォーナー , 横山 良 , 竹田 有 , 常松 洋 , 肥後本 芳男
ジャンル 書籍 > 単行本 > 歴史
刊行日 2008/07/04
ISBN 9784000220446
Cコード 0022
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 310頁
在庫 品切れ
アメリカ史を自由というキーワードで通観した名著の待望久しい全訳.政治的自由,経済的自由,市民的自由,精神的自由の四つの側面を,その意味,それを可能にした社会的条件,それを享受しえた人々と享受しえなかった人々,の三つの観点から追求する.上巻は植民地時代から革新主義時代まで,下巻はそれ以降現代まで.

■訳者からのメッセージ

本書は膨大な関連文献・史料を博捜し,時代という歴史の縦糸を自由という横糸で見事に編み上げた自由の通史として大変読みごたえがある.現在のアメリカ史学界において,このような力仕事ができるのはエリックをおいて他にはない.アメリカの自由をめぐる本格的通史といえば,ルイス・ハーツの『アメリカ自由主義の伝統』がすぐに思い浮かぶ.ハーツのものは,封建制の不在,社会主義の無力などに着目しつつ,いわばネガの形でアメリカの自由を批判的に論じたもので,自由のそのものの実態の解明に正面から取り組んではいない.それを果たしたものが本書である.また,本書は通史として価値があるだけでなく,各時代,各歴史的出来事の解釈としてもそれぞれに示唆に富んでおり,アメリカ史研究を志す者にとってまことに魅力的な導きの書でもある.
――本書「訳者あとがき」より
エリック・フォーナー Eric Foner
1943年生まれ.コロンビア大学およびオックスフォード大学卒.R.ホーフスタッターのもとで博士号取得.現在,コロンビア大学教授.南北戦争期を中心に,奴隷解放の意味を問う研究で優れた業績を残す.現代アメリカを代表する歴史家の一人.   《訳者》
横山 良(よこやま りょう)
1945年生まれ.神戸大学教授.アメリカ政治文化史.
竹田 有(たけだ ゆう)
1947年生まれ.奈良教育大学教授.アメリカ社会労働史.
常松 洋(つねまつ ひろし)
1949年生まれ.京都女子大学教授.アメリカ社会史.
肥後本 芳男(ひごもと よしお)
1959年生まれ.同志社大学教授.アメリカ社会文化史.
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