貧困と飢饉
大飢饉の原因は,食料を入手し消費する能力と資格の剥奪であることを明らかにした実証分析の成果.
本書は,20世紀に世界各地で発生した「大飢饉」の原因が一国レベルの食料総供給量の不足であったという通説を否定し,人々が十分な食料を手に入れ消費する能力や資格(権原=エンタイトルメント)が損なわれた結果であったことを明らかにした.著者の「不平等理論」の形成に大きな影響を与えた実証分析の成果である.
大飢饉の原因は,食料を入手し消費する能力と資格の剥奪であることを明らかにした実証分析の成果.