不平等の再検討
潜在能力と自由
「潜在能力アプローチ」を用い,「人間が多様な存在である」という前提に,様々な「不平等」について分析する.
著者が自らが編み出した,人間がいきていく際の質そのものを考慮して人間の福祉を評価する「潜在能力アプローチ」は,厚生・開発・環境等の経済学にとどまらず,法律・倫理・哲学にも多大な影響を与えた.本書はこの手法を使い,「人間が多様な存在である」という前提にたって,様々な「不平等」について評価・分析する.
書評情報
日本経済新聞(朝刊) 2001年11月11日