保育者と教師のための動物介在教育入門

保育者や教師の動物に対する意識を変えながら,動物介在教育とはなにかを豊富な事例でわかりやすく解説する.

保育者と教師のための動物介在教育入門
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著者 谷田 創 , 木場 有紀
ジャンル 書籍 > 単行本 > 教育
刊行日 2014/01/29
ISBN 9784000247856
Cコード 0037
体裁 A5 ・ 並製 ・ カバー ・ 214頁
定価 本体2,700円+税
在庫 在庫あり
日本の幼稚園や保育園,小学校の多くでは古くから飼育小屋や教室の中で小動物を飼育してきた.しかし動物との関わりを通した子どもの教育が正しくなされてきたとは言い難い.本書は,保育者や教師の動物に対する意識を変えることを目的の一つとし,動物介在教育の役割とはなにかを豊富な事例でわかりやすく解説する.

■著者からのメッセージ

動物との関わりを通した子どもの教育は,「動物のいる環境」を子どもたちに与えるだけでは不十分であり,何よりも,周囲の大人(保育者や保護者など)の動物に対する言動・態度・行動が非常に大きな影響力を与えているのです.(中略)そのために,先生の動物に対する意識を変えることを本書の目的の一つとしています.さらに,先生方の動物に関する知識を高めていただくことも目的としています.(本文より)

■編集部からのメッセージ

日本では,1926年の幼稚園令以来,幼児教育の現場に動物介在教育が導入され,その独自の長い歴史が培われてきた.しかし著者たちの200ヵ所以上の実態調査では「むしろやめたほうがいいのではないか」と思われる現場さえ多かった.具体的な事例やエピソード,調査データ,写真・イラストを駆使し,「思い込み」や「勘違い」など教育現場が抱えるさまざまな問題を浮き彫りにした本書は,保育者と教師の視点にたち現場での実践を軸とした日本ではじめての動物介在教育の入門書となる.
はじめに―せんせい,うさぎのしっぽがとれちゃった

第1章 動物介在教育とは何か―「命」を教える
1 いま子どもたちに起こっていること―「また買ってくればいいじゃん」
2 動物を通した教育の歩み
3 動物介在教育とは何か
4 動物が教えてくれること―動物の不思議な力

第2章 動物介在教育を導入するために―三つのまなざし 動物,子ども,先生
1 動物介在教育を導入するために
2 動物飼育を見直す
3 飼育動物の死
4 困ったときの対処法
《コラム こんな時には―飼育ヒント集》

第3章 動物介在教育の課題と可能性―何が問題で,何ができるのか
1 残された課題とは
2 広がりを見せる動物介在教育とその効果
3 家畜を通した教育プログラム―食育と食農教育

おすすめの本の紹介
参考文献
あとがき
谷田 創(たにだ はじめ)
広島大学大学院生物圏科学研究科教授.人間動物関係学,動物介在教育学,動物行動学,動物福祉学.1987年米国オレゴン州立大学大学院農学研究科で博士号(Ph.D.)取得,麻布大学獣医学部助手,広島大学生物生産学部助教授を経て現職.共著に『ペットと社会(ヒトと動物の関係学)』(岩波書店),『海と大地の恵みのサイエンス』(共立出版),『Social Behaviour in Farm Animals』(CABI Publishing),『Cognition in farm animals』(Trans Pacific Press)など,論文多数.
木場 有紀(こば ゆき)
帝京科学大学こども学部児童教育学科講師.人間動物関係学(動物介在教育,動物の福祉).広島大学大学院生物圏科学研究科にて博士(学術)の学位を取得.日本学術振興会特別研究員(DC2,PD),広島大学COE研究員,広島大学大学院生物圏科学研究科研究員を経て現職.共著に『ペットと社会(ヒトと動物の関係学)』(岩波書店)など,論文多数.

書評情報

WAN 2014年7月号
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