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日本詩歌の伝統

七と五の詩学

日本詩歌の伝統
著者 川本 皓嗣
ジャンル 書籍 > 単行本 > 評論・エッセイ
刊行日 1991/11/29
ISBN 9784000016889
Cコード 0092
体裁 四六 ・ 368頁
在庫 品切れ
和歌が獲得してゆく主題の深まり,俳句の七五の型の中での成熟,この七五調の制約が近代詩歌のリズムにもたらした宿命.日本の古典詩歌の伝統を大きな枠組みの中で,斬新な角度から精彩に論じた新しい日本詩歌入門.
秋の夕暮

Ⅰ 「寂しい」秋の夕べ

Ⅱ 本意の成立

一 「心もしのに」と「うらがなし」

二 「悲秋」と「夕の恋」

三 「あはれ」「かなし」「さびし」

Ⅲ 「三夕」とその周辺

一 「心にぞ問ふ」

二 「三夕」の歌

むすび

俳句の詩学

Ⅰ 十七字で言えること

Ⅱ 誇張と矛盾

Ⅲ 意義の方向づけ

Ⅳ 「閑かさや」の句

むすび

七と五の韻律論

Ⅰ 七五調の四拍子

Ⅱ 音数律の性質

一 三つの韻律タイプ――英詩を中心に

二 日本の音数律

Ⅲ 日本韻律論のあゆみ

一 「句切り」の模索――美妙から泡鳴まで

二 土居の「音歩」と高橋の「四拍子」

三 「一綴脚」の働き――荒木説

Ⅳ 日本詩歌の韻律

一 詩句の範型

二 「七五調」

三 「五七調」

四 朗誦の二範型

むすび



あとがき

受賞情報

第14回サントリー学芸賞(1992年)
第3回小泉八雲賞(1992年)
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