日本レスリングの物語

近年躍進めざましい日本レスリングの歴史から未来まで.多様な人物に彩られたノンフィクションの力作.

日本レスリングの物語
著者 柳澤 健
ジャンル 書籍 > 単行本 > 評論・エッセイ
刊行日 2012/05/24
ISBN 9784000242929
Cコード 0095
体裁 四六 ・ 上製 ・ 382頁
在庫 品切れ
近年躍進めざましい日本レスリングの歴史は,柔道やプロレスなど格闘技との揉まれ合いに始まった.傑物・八田一朗の指導下,第一の黄金期を刻んだ東京五輪,天才たちの登場,迷走をきわめた90年前半,そして女子レスリングの創設.戦前~現在の無数のドラマ,多様な人物を描ききる力作.ロンドン五輪をより深く楽しめる一冊.


■著者からのメッセージ
 日本のアマチュアレスリングが,大正時代に靖国神社で行われた柔道とプロレスの異種格闘技戦から始まっていることをご存じでしょうか?
 本書は80年に及ぶ日本のアマチュアレスリングの歴史を書いたものです.
 古い歴史と広大な奥行きを持つ世界のレスリングに,相撲と柔道の国日本はいかにして立ち向かったのか.日本ではマイナースポーツに過ぎないレスリングで世界の頂点を目指すために,日本レスリングのリーダーたる八田一朗と女子レスリングの父・福田富昭は,どのような努力と創意工夫を重ねてきたのか.
 レスリングとは何か? オリンピックとは何か? スポーツとは何か?
 長編ですが,一気呵成に読んでいただけるように書いたつもりです.
柳澤 健
第1章 柔道を超えろ
第2章 ヘルシンキ
第3章 クーデター
第4章 ササハラの衝撃
第5章 レスリングマスター
第6章 ローマの屈辱
第7章 すべての道は東京へ
第8章 東京オリンピック
第9章 スーパースター
第10章 反逆者
第11章 迷 走
第12章 女子レスリング
第13章 少年レスリング
第14章 未来へ

参考文献
あとがき

柳澤 健(やなぎさわ たけし)
ノンフィクションライター.1960年東京都生まれ.慶應義塾大学法学部法律学科卒業.空調機メーカーを経て文藝春秋に中途入社.「週刊文春」,「Number」などでの編集・取材活動を経て,2003年よりフリー.著書に『1976年のアントニオ猪木』(文藝春秋,2007年.2009年に「完本」として文春文庫化),『1993年の女子プロレス』(双葉社,2011年),『1985年のクラッシュ・ギャルズ』(文藝春秋,2011年)など.2010年4月に,本作のもととなった「Fight & Life」誌連載「日本レスリングの物語」で2009年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞.

書評情報

Number 2012年8月24日臨増号
ゴング格闘技 2012年8月号
Fight&Life 2012年8月号
京都新聞(朝刊) 2012年7月30日
新潟日報(朝刊) 2012年7月27日
下野新聞 2012年7月15日
エキレビ! 2012年7月11日掲載
日本経済新聞(朝刊) 2012年7月1日
デイリースポーツ 2012年6月21日
Catch〔釧路〕 Vol.1(2012年5月31日)
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