グアバの香り

ガルシア=マルケスとの対話

ノーベル賞作家が長年の親友に,自らの人生や作品について縦横に語り尽くす.エピソード満載の名対談.

グアバの香り
著者 G.ガルシア=マルケス , P.A.メンドーサ 聞き手 , 木村 榮一
ジャンル 書籍 > 単行本 > 文学・文学論
刊行日 2013/09/27
ISBN 9784000226370
Cコード 0098
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 222頁
在庫 品切れ
ノーベル賞作家にして稀代の語り部ガルシア=マルケスが,長年の親友である作家・ジャーナリストのメンドーサを相手に膝を交えて語り尽くす,自らの生い立ち,家族,文学への目覚め,習作時代,いかにして『百年の孤独』は生まれたか,そして成功後の名声がもたらしたもの,…….作家と作品をより深く知る上で必読のエピソードが満載の1982年の名対談,初完訳.
 一章  生い立ち
 二章  家族
 三章  仕事
 四章  自己形成
 五章  読書と影響
 六章  作品
 七章  待機
 八章  『百年の孤独』
 九章  『族長の秋』
 十章  現在
十一章 政治
十二章 女性
十三章 迷信,こだわり,嗜好
十四章 名声と著名人

解説……木村榮一
ガブリエル・ガルシア=マルケス(Gabriel García Márquez)
1928年,コロンビアのアラカタカ生まれ.現代ラテンアメリカ文学を代表する作家.82年,ノーベル文学賞受賞.
ボゴタ大学法学部中退後,新聞『エル・ウニベルサル』『エル・エスペクタドール』などで記者を務め,特派員としてヨーロッパ各地を取材する.55年,『落葉』発表.67年刊行の『百年の孤独』が《魔術的リアリズム》の作品として大きな反響を呼び,ラテンアメリカ文学の世界的な大《ブーム》を呼び起こすきっかけとなる.その後も『族長の秋』『予告された殺人の記録』『コレラの時代の愛』『迷宮の将軍』『わが悲しき娼婦たちの思い出』など話題作を発表.ほかにノンフィクション『戒厳令下チリ潜入記』 『物語の作り方』や,全三部作と言われる自伝の第一作『生きて,語り伝える』など.日本語訳多数.

プリニオ・アプレーヨ・メンドーサ(Plinio Apuleyo Mendoza)
1932年,コロンビアのトゥンハ生まれ.作家,ジャーナリスト.
パリのソルボンヌ大学で政治学を学ぶ.フランスでコロンビア大使館の一等書記官を務めつつ,ジャーナリズム関連の仕事をする.コロンビアに帰国し,ガルシア=マルケスとともにキューバ国営通信社プレンサ・ラティーナのボゴタ支局に勤めた後,ジャーナリストとして活躍.国内のジャーナリズム賞を多数受賞.主な著書に,Manual del perfecto idiota latinoamericanoなど.
木村榮一(きむら・えいいち)
1943年,大阪生まれ.スペイン文学・ラテンアメリカ文学翻訳者.神戸市外国語大学イスパニア学科卒,同大学教授,学長を経て,現在,神戸市外国語大学名誉教授.
主な著書に,『ドン・キホーテの独り言』『ラテンアメリカ十大小説』『翻訳に遊ぶ』など.主な訳書に,コルタサル『悪魔の涎・追い求める男』,バルガス=リョサ『緑の家』『若い小説家に宛てた手紙』,アジェンデ『精霊たちの家』,フエンテス『アウラ・純な魂』,パス『二重の炎』(共訳)『もうひとつの声』,ボルヘス『エル・アレフ』,ガルシア=マルケス『物語の作り方』『わが悲しき娼婦たちの思い出』『コレラの時代の愛』,リャマサーレス『黄色い雨』,ビラ=マタス『バートルビーと仲間たち』,パハーレス『螺旋』など多数.

書評情報

読売新聞(朝刊) 2015年3月22日
読売新聞(夕刊) 2014年6月23日
週刊読書人 2014年3月14日号
NHKラジオテキスト「まいにちスペイン語」 2014年1月号
ラティーナ 2014年1月号
サンデー毎日 2013年12月8日号
BOOK CLUB KAI Newsletter Vol.92(2013年冬)
日本経済新聞(夕刊) 2013年11月6日
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