パリ・レヴュー・インタヴューⅠ 作家はどうやって小説を書くのか,じっくり聞いてみよう!

自らの仕事場でくつろぎながら,小説を,人生を,世界を語る作家たち.伝説のインタヴューから精選!

パリ・レヴュー・インタヴューⅠ 作家はどうやって小説を書くのか,じっくり聞いてみよう!
著者 青山 南 編訳
ジャンル 書籍 > 単行本 > 文学・文学論
刊行日 2015/11/27
ISBN 9784000230599
Cコード 0098
体裁 四六 ・ 414頁
定価 3,520円
在庫 在庫あり
「ひどく迷信深いんです.恥ずかしいくらい.」(ボルヘス)「わたしは読むひとになりたかった.」(モリスン)カポーティ,ケルアック,ボウルズ,カーヴァー,マキューアン……文学史を彩る作家たちが,自らの仕事場でくつろぎながら,「小説の技術」を肉声で語る.


■編集部からのメッセージ
 ついに出ました,文学ファン必携,あの「パリ・レヴュー」のインタヴュー! 膨大なアーカイヴからⅠ,Ⅱ巻あわせて22人を精選.手練れのインタヴュアーたちの質問を受けて,みずからの仕事場でくつろぎながら「小説の技術」を語る作家たちの言葉は,面白すぎて頁をめくる手が止まりません.創作の表も裏も含め,それぞれの作家の人となりが立ち上がってくるようなインタヴュー.ぜひとも「じっくり・たっぷり」お楽しみ下さい.
 ほんの少しだけ作家たちの言葉をご紹介します.

Ⅰ巻より・・・
「ぼくは完全に水平系の作家なのよ」(カポーティ)
「ひどく迷信深いんです,恥ずかしいくらい」(ボルヘス)
「俳句をつくるのはむずかしいねえ」(ケルアック)
「わたしはいつも逃げ出したかった」(ボウルズ)
「わたしは読むひとになりたかった」(モリスン)

Ⅱ巻より・・・
「ときどき運良く自分の力以上のものが書けたりする」(ヘミングウェイ)
「ケチャップの瓶のラベルだって,必要になったら書きます」(アップダイク)
「わたしは無教養な技術屋だからさ」(ヴォネガット)
「タイトルがわかってないとわたしはなにも書けないのよ」(ソンタグ)
「映画で教育をうけた,といつも思ってた」(ラシュディ)
Ⅰ 作家はどうやって小説を書くのか,じっくり聞いてみよう!

イサク・ディネセン  Isak Dinesen
「絵描きは目と鼻の先のものなんか求めてない.後ずさって距離を置いて,目を細めて風景をながめる」

トルーマン・カポーティ  Truman Capote
「批評家に反論するようなことをして自分を貶めたりはぜったいするな」

ホルヘ・ルイス・ボルヘス  Jorge Luis Borges
「そのうちわかった,ほんとにいい隠喩(メタファー)はつねにおなじである,と」

ジャック・ケルアック  Jack Kerouac
「ただの木陰の詩人でいろ」

ジョン・チーヴァー  John Cheever
「フィクションは実験なんだよ,そうであることをやめたら,フィクションはやめたということさ」

ポール・ボウルズ  Paul Bowles
「わたしの腕が,わたしの脳が,わたしという有機体が書いたのだという気はするが,できあがったものは必ずしも自分のものではないという気がする」

レイモンド・カーヴァー  Raymond Carver
「ひとつの小説につき二十から三十もの原稿をつくります.十や十二を下回ることはありません」

ジェームズ・ボールドウィン  James Baldwin
「自分のかたちをつくった直接的な現実を見ないふりをしてると,じき,ものが見えなくなると思う」

トニ・モリスン  Toni Morrison
「わたしたちは慣れすぎてるんだと思う,反論しない,弱者の武器をつかう女たちに」

アリス・マンロー  Alice Munro
「大事なのはアイデアだけじゃないし,テクニックやスキルだけでもない.ある種の興奮と信仰がないと,仕事はできません」

イアン・マキューアン  Ian McEwan
「悪なしで生きるのは,神なしで生きるよりも大変なことだと思う」

訳者解説 1
青山 南(あおやま みなみ)
1949年福島県生まれ.翻訳家,エッセイスト.
 著書―『短編小説のアメリカ52講』(平凡社ライブラリー),『ネットと戦争』(岩波新書),『英語になったニッポン小説』(集英社),『翻訳家という楽天家たち』(ちくま文庫),『南の話』(毎日新聞社)他多数.
 訳書―ロス『われらのギャング』『ゴースト・ライター』『素晴らしいアメリカ作家』(集英社),ケルアック『オン・ザ・ロード』『トリステッサ』(河出書房新社),ラシュディ『ハルーンとお話の海』(国書刊行会),ジョーン・ディディオン『ベツレヘムに向け,身を屈めて』(筑摩書房),コラゲッサン・ボイル『血の雨』(東京創元社)他多数.
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