醜い花

生と存在の意味を醜い花に託して語りかける物語が,美しくも幻想的な絵と交錯して織り成す詩的世界.

醜い花
著者 原田 宗典 , 奥山 民枝
ジャンル 書籍 > 単行本 > 創作作品(小説・詩・戯曲)
刊行日 2003/11/21
ISBN 9784000022040
Cコード 0793
体裁 A5 ・ 上製 ・ 函入 ・ 46頁
在庫 品切れ
この世界にただ1輪咲く,醜い花.忌み嫌われるこの花は何のために,誰のために咲き続けるのか.絶望の果てに醜い花が聴いた奇跡の声は,何を語ったのか.最期に知る自らの隠された真実とは.生といのちの意味,存在の理由を,醜い花に託して静かに語りかける物語が,美しくも幻想的な絵と交錯して織り成す詩的世界.

■編集部からのメッセージ

この世界にただ一輪咲く,醜い花.忌み嫌われるこの花は何のために,誰のために咲き続けるのか.人気作家・原田宗典の物語と,詩人・谷川俊太郎が「星座的な配置としてすべてを見ている」と評した画家,奥山民枝のコラボレーションを,日本を代表するグラフィック・デザイナーである原研哉が演出する,これまでにない豪華な顔ぶれでお贈りする大人のための寓話です(もちろん子どもと一緒にも楽しめます).生と存在の意味を醜い花に託して静かに語りかける物語が,美しくも幻想的な絵と交錯して織り成す詩的世界を,どうぞご堪能ください.
【編集部:坂本政謙】

原田宗典(はらだ むねのり)
1959年,東京都新宿区生まれ.早稲田大学第一文学部演劇科を卒業.1984年「おまえと暮らせない」ですばる文学賞に入選. 以来,小説・エッセイを発表する一方,劇団東京壱組の座付き作家もつとめ,コピー・戯曲など多方面で文筆活動をしている.
主な著書は『優しくって少しばか』『十七歳だった!』(以上,集英社文庫),『東京トホホ本舗』(新潮文庫),『百人の王様 わがまま王』(岩波書店)など多数.

奥山民枝(おくやま たみえ)
1946年,新潟県生まれ.1969年,東京芸術大学美術学部卒業.スペイン王立サン・フェルナンド美術大学名誉留学生として渡西.1992年,第35回安井賞受賞.
関連書籍:『奥山民枝 旅化生』美術出版社,『世紀末の黙示録』毎日新聞社,『美に生きる――22人の画家達』NHK出版,『手のなかのいのち』奥山事務所出版,『故宮博物館・2―南宗の絵画』NHK出版.

書評情報

読売新聞(朝刊) 2004年4月4日
リテレール別冊19ことし読む本いち押しガイド2004 2003年12月号
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