アクチュアリーのための 生命保険数学入門

『確率で考える生命保険数学入門』の改訂.アクチュアリーを目指す読者に理論と実務の面白みを解説.

アクチュアリーのための 生命保険数学入門
著者 京都大学理学部アクチュアリーサイエンス部門
ジャンル 書籍 > 自然科学書
書籍 > 自然科学書 > 数学
刊行日 2014/07/25
ISBN 9784000062800
Cコード 3041
体裁 A5 ・ 並製 ・ カバー ・ 302頁
定価 4,290円
在庫 在庫あり
『確率で考える生命保険数学入門』の改訂版.金融経済の大変動により保険商品に内在するリスクの見直しが迫られており,アクチュアリーの業務の重要性はますます大きくなっている.本書はアクチュアリー試験を目指す学生・社会人を対象に,確率の応用分野としての理論をわかりやすく記述するとともに,実務的な面白みも伝える.

■著者からのメッセージ

本書の初刊より2年余りが経過した.保険数学の仕組みをよく理解するためには,やはり実際に数値を扱う機会を増やすことが効果的ではないかと実感している.こうした背景から,今般の改訂増補版の刊行にあたり,次のような工夫を行っている.

(1)章末問題にExcel 等での計算を前提とした問題を追加
(2)応用範囲の広い多重状態モデルの章に数値例や例題を追加
(3)巻末に実務上有用な計算基数のページを追加した

 また,今般の改訂にあわせて,本書のタイトルを『アクチュアリーのための生命保険数学入門』に変更した.アクチュアリーは,「確率・統計などの手法を用いて不確実な事象を扱う数理のプロフェッショナル」と言われ,保険,年金,金融などの多彩なフィールドで活躍をしている.
 初版の刊行に際して,欧米で標準的な方法とされる確率的アプローチによる生命保険数学の紹介を意図した我々であったが,本書をアクチュアリーを目指す学生・社会人にとって有用で実務的な内容を多く含んだ入門書として拡充したい意図から,今回『確率で考える』を『アクチュアリーのための』に変更した次第である.
 また,今回のこれらの改訂は,平成24年度のアクチュアリー資格試験から,本書が「保険数学」科目の参考図書に指定されたこととも無縁ではない.今後とも,多くの利用者の存在を念頭に置きつつ,内容の充実を図っていきたい.
――「はじめに」より一部改変
はじめに
1 利息の計算
2 確率の基礎
3 余命の確率分布
4 生命表
5 生命保険モデル
6 生命年金モデル
7 平準払純保険料
8 責任準備金(純保険料式)
9 連合生命モデル
10 多重脱退モデル
11 実務上の取り扱い
12 確率過程によるモデル
13 多重状態モデル
例示用生命表
(参考)計算基数
章末問題略解
参考文献
保険用語集
保険数学記号一覧
索引
おわりに
鈴木浩吾(すずき こうご)
大同生命主計部,京都大学客員准教授,日本アクチュアリー会正会員
谷田篤史(たにだ あつし)
アクサ生命商品数理部,京都大学理学博士
南 嘉博(みなみ よしひろ)
日本生命団体年金部,京都大学客員教授,日本アクチュアリー会正会員,年金数理人
鈴木 剛(すずき つよし)
住友生命保険計理人,京都大学客員教授,日本アクチュアリー会正会員
淺野 淳(あさの じゅん)
住友生命主計部,京都大学客員教授,日本アクチュアリー会正会員
大嶋孝造(おおしま こうぞう)
住友生命保険計理人,京都大学客員教授,日本アクチュアリー会正会員
中山素生(なかやま もとお)
日本生命団体年金部,京都大学客員教授,日本アクチュアリー会正会員,年金数理人
杉本 和大(すぎもと かずひろ)
大同生命商品部,医務調査室,京都大学客員准教授,日本アクチュアリー会正会員
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