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言語類型論入門
言語の普遍性と多様性
基本事項を明快に解説.文法理論や日本語学,言語獲得や言語心理学を専攻する人にとっても格好の入門書.
人間言語に共通する特徴(普遍性)と変異の幅(多様性)を見出すために,世界中の多数の言語を比較し,言語や言語の構成部分を形式的特徴に基づいて分類するのが言語類型論である.その方法論と知見に馴染むことは文法理論や日本語学,言語獲得や言語心理学を専攻する人にとっても今後は必須になる.基本事項を明快に解説したテキスト.
■訳者からのメッセージ
言語類型論というと,多くの言語からデータを集めて一般化をはかる作業であるため,距離を置いて考える人もいるかもしれない.確かにそのような作業は容易ではなく,本格的な類型論研究を行うためには相当のトレーニングが必要である.だが,自ら幾百の文法書をひもとき,フィールドに分け入らなくても,言語類型論の成果を理解して研究・教育に生かすことはできる.日本語という個別言語を研究する場合でも,「世界の中の日本語」という視点を取り入れることで,より適切な取り組みが可能となるのだ.
■訳者からのメッセージ
言語類型論というと,多くの言語からデータを集めて一般化をはかる作業であるため,距離を置いて考える人もいるかもしれない.確かにそのような作業は容易ではなく,本格的な類型論研究を行うためには相当のトレーニングが必要である.だが,自ら幾百の文法書をひもとき,フィールドに分け入らなくても,言語類型論の成果を理解して研究・教育に生かすことはできる.日本語という個別言語を研究する場合でも,「世界の中の日本語」という視点を取り入れることで,より適切な取り組みが可能となるのだ.
まえがき
概観 世界の言語
第 I 部 言語類型論の基本
1 類型論と普遍性――導入
2 類型論小史
3 方法と説明の問題
4 基本的なカテゴリー
第II部 語順の類型論
5 構成要素順序の普遍性
6 基本的な構成要素順序の決定
第III部 形態論的類型論
7 形態素
8 形態論的類型論
第IV部 名詞句の関係的・意味的性質
9 格と一致の体系
10 有生性,定性,性
11 結合価
第V部 動詞カテゴリー
12 テンスとアスペクト
13 ムードと否定
14 言語行為の形態・統語論
第VI部 複文
15 従位接続
16 等位接続と連位接続
語釈で使用した用語の一覧
参考文献
訳者あとがき
言語索引
事項・人名索引
概観 世界の言語
第 I 部 言語類型論の基本
1 類型論と普遍性――導入
2 類型論小史
3 方法と説明の問題
4 基本的なカテゴリー
第II部 語順の類型論
5 構成要素順序の普遍性
6 基本的な構成要素順序の決定
第III部 形態論的類型論
7 形態素
8 形態論的類型論
第IV部 名詞句の関係的・意味的性質
9 格と一致の体系
10 有生性,定性,性
11 結合価
第V部 動詞カテゴリー
12 テンスとアスペクト
13 ムードと否定
14 言語行為の形態・統語論
第VI部 複文
15 従位接続
16 等位接続と連位接続
語釈で使用した用語の一覧
参考文献
訳者あとがき
言語索引
事項・人名索引
リンゼイ J. ウェイリー(Lindsay J. Whaley)
1993年,ニューヨーク州立大学バッファロー校でPh.D.(言語学)を取得.現在,ダートマス大学言語学・認知科学科準教授.
研究上の主な関心は,言語類型論,統語理論,語順の変異性,バントゥー諸語,ツングース諸語,危機言語と言語復興.
著書にSaving Languages: An Introduction to Language Revitalization. 2005. Cambridge University Press(Lenore Grenobleと共著)などがある.大堀 壽夫(おおほり としお)
1992年,カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.(言語学)を取得.現在,東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻助教授.
著書に『認知言語学』(東京大学出版会),訳書にレイコフ,ターナー『詩と認知』(紀伊国屋書店),トマセロ『心とことばの起源を探る』(共訳,勁草書房)などがある.
古賀 裕章(こが ひろあき)
現在,東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程3年.
山泉 実(やまいずみ みのる)
現在,東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程3年.
1993年,ニューヨーク州立大学バッファロー校でPh.D.(言語学)を取得.現在,ダートマス大学言語学・認知科学科準教授.
研究上の主な関心は,言語類型論,統語理論,語順の変異性,バントゥー諸語,ツングース諸語,危機言語と言語復興.
著書にSaving Languages: An Introduction to Language Revitalization. 2005. Cambridge University Press(Lenore Grenobleと共著)などがある.大堀 壽夫(おおほり としお)
1992年,カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.(言語学)を取得.現在,東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻助教授.
著書に『認知言語学』(東京大学出版会),訳書にレイコフ,ターナー『詩と認知』(紀伊国屋書店),トマセロ『心とことばの起源を探る』(共訳,勁草書房)などがある.
古賀 裕章(こが ひろあき)
現在,東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程3年.
山泉 実(やまいずみ みのる)
現在,東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程3年.
書評情報
月刊言語 2007年4月号