はじめての言語獲得

普遍文法に基づくアプローチ

代表的な実証研究を紹介しながら,普遍文法に基づく言語獲得研究の目的と方法を解説する入門書.

はじめての言語獲得
著者 杉崎 鉱司
ジャンル 書籍 > 単行本 > 言語
刊行日 2015/11/19
ISBN 9784000058391
Cコード 3081
体裁 A5 ・ 並製 ・ 186頁
定価 3,190円
在庫 在庫あり
幼児はどのようにして母語の知識を獲得するのだろうか.生成文法理論は,生得的な母語獲得の仕組みである普遍文法が存在し,それが獲得過程を制約していると主張する.この仮説から導き出される予測の妥当性を調査した代表的な実証研究を紹介しながら,普遍文法に基づく言語獲得研究の目的と方法を解説する入門書.
はじめに

第1部 はじめての言語獲得研究:基本的仮説
 第1章 母語獲得とそれを支える生得的な仕組み

第2部 言語獲得におけるUG原理の早期発現
 第2章 文の階層性
 第3章 構造依存性
 第4章 移動に対する制約
 第5章 wh疑問文に対する制約
 第6章 「なぜ」に対する制約
 第7章 スルーシングに対する制約

第3部 言語獲得におけるパラメータの関与
 第8章 言語の異なり方を司る生得的な仕組み:パラメータ
 第9章 空主語現象
 第10章 medial-wh疑問文
 第11章 関係詞節
 第12章 名詞複合
 第13章 前置詞残留
 第14章 項省略

第4部 言語獲得研究のこれまでとこれから
 第15章 普遍文法に基づく言語獲得研究のこれまでとこれから

引用文献/索引
杉崎鉱司(すぎさき こうじ)
三重大学教養教育機構教授.1972年生まれ.2003年コネチカット大学大学院言語学科博士課程修了.Ph.D.in Linguistics(コネチカット大学).三重大学人文学部講師・准教授・教授を経て,2014年より現職.専門は生成文法理論に基づく母語獲得研究.分担執筆した書籍として『言語と哲学・心理学』(朝倉書店),『はじめて学ぶ言語学――ことばの世界をさぐる17章』(ミネルヴァ書房),『認知科学への招待2』(研究社),The Oxford Handbook of Japanese Linguistics (Oxford University Press)などがある.

受賞情報

日本英語学会賞(2017年)
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