大乗仏教概論

大乗仏教の意義とその理想を西洋に知らしめるため,満身の気概と情熱をもって書かれた稀有なる研究書.

大乗仏教概論
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著者 鈴木 大拙 , 佐々木 閑
ジャンル 書籍 > 単行本 > 宗教
刊行日 2004/01/28
ISBN 9784000237598
Cコード 3315
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 464頁
在庫 品切れ
大乗仏教の意義とその理想を,西洋社会に知らしめるために,アメリカ滞在時代,37歳の大拙が,満身の気概と情熱をもって執筆した作品.大乗仏教の全体に取組んだ大拙英文著作中の代表作の一つである.M.ウェーバーを始め,欧米の学者の仏教研究のための基礎文献となったことでも知られる.初の翻訳刊行.

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仏教伝道に賭けた奮然たる一吼は,西洋世界を悩裂した.刊行から1世紀,青年大拙の獅子吼が今ここに轟く. 大拙英文著作の精粋3冊 初の邦訳刊行

■著者からのメッセージ

「…大乗仏教の教理史は,西洋の学者たちにはほとんど知られていない.その一番の理由は,資料の大部分が漢文で書かれているということにある.外国人にとって,習得するのが最も困難な言語である漢文で書かれているため,資料を利用できないのである.これほど文化交流の盛んな時代に,仏陀の教えの中にある幾多の宝石を手に取ることのできる西洋人がほとんどいないというのはまことに残念なことである.全世界を通じて,人間性というものは基本的に全く同じものであり,条件さえ整えば,いついかなる場所においても同じような精神現象が現れる.そしてこの事実こそが,真理の普遍性および慈悲の広大無辺なる力に対する我々の確信を揺るぎないものとする.私が心から願うのは,知力の限りを尽くして研究を継続し,そしてその結果を我が同朋たちと分かち合いたいということなのである.…」
鈴木大拙(1870-1966年)は,『禅と日本文化』,『日本的霊性』をはじめ,数多くの名著を遺した世界的な仏教学者であり,同時にすぐれた実地躬行の宗教家でありました.禅仏教,浄土思想,広くは東洋思想の特質を解明し,現代人の思想と生活の中に仏教の真理を根づかせるために,世界各地でほとんど席の暖まる暇もないほど,講義・講演の徳化の活動を続け,96歳の生涯を終えました.
 21世紀を迎えた今日,思想状況が混沌を加え,文明の諸矛盾が深刻化する現状にあって,ひとは,仏教の開示する世界の大きさに改めて気づくでありましょう.大拙ほど現代人に根底的な影響を与えた独自の思想家を他に見出すことはできないでしょう.没後40年,この偉大なる仏教哲学者は,さらに多くの読者に迎えられることと信じております

書評情報

東京新聞(朝刊) 2010年10月10日
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