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岩波科学ライブラリー

新版 アフォーダンス

人工知能からアートまで,多分野で注目を集めるアフォーダンス理論の本質をわかりやすく解説.

新版 アフォーダンス
著者 佐々木 正人
通し番号 234
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 人間・心理
日本十進分類 > 自然科学
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2015/01/09
ISBN 9784000296342
Cコード 0311
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 138頁
在庫 在庫あり
眼だけで見ているのではなく,耳だけで聞いているのでも,皮膚だけで触っているのでもない……? 人工知能,モノづくりからアートまで,多分野で注目を集めるアフォーダンス理論をわかりやすく解説.ヒトをいわば「知覚システムの束」ととらえ,知性の本質に迫る.ロングセラーに20年ぶりの大改訂を加えた決定版!


■著者からのメッセージ
 アフォーダンス,はじめて聞く読者も多いだろう.アフォーダンスは,なぜ世界がこのように見えるのか,聞こえるのか,そのために身体が何をしているのか,まったく新しく説明している.
 もし本書がアフォーダンスという言葉のもっているセンスを伝えることに成功するならば,本書を読み終えた読者は,見ること,聞くこと,触ること,嗅ぐこと味わうことなどについて,いいかえれば自分と世界との関係について,これまでとはまったくちがう「感じ」をもつことできるはずである.

 旧版『アフォーダンス:新しい認知の理論』は,岩波科学ライブラリーの1冊として1994年に出版された.わが国ではまだあまり知られていなかった用語をタイトルにする本をまとめるのは荷の重い作業であったが,さいわい多くの方々に読んでいただいた.
 版を改める作業は,以下の方針で行われた.
 まず,旧版の流れは生かすこと.しかし,すべてのページを見直して,あいまいなところ,足りないところは躊躇なく書き直すこと.さらに,旧版から20年,この領域の発展を示すために,分量の許す限り書き加えることである.
 書き直しの作業が,多くの方々に読まれた旧版の「入門書」としての性格をそこなわないように注意して,この『新版アフォーダンス』ではじめてこの領域に出会う方々にも,平易でわかりやすくなるようにこころがけた.そして,もしすでに旧版を読んだ方が,この新しい本を手にとるようなことがあっても,ギブソン心理学の理解がよりクリアーになり,そして更新され深まるようにと工夫したつもりである.
――本文「プロローグ」および「新版あとがき」より抜粋
プロローグ なぜアフォーダンスなのか?
1 ギブソンの歩み
2 ビジュアル・ワールド
3 情報は光の中にある
4 エコロジカル・リアリズム
5 知覚システム
6 協調構造
エピローグ リアリティーのデザイン
新版あとがき
旧版あとがき
佐々木正人(ささき まさと)
1952年北海道生まれ.東京大学大学院教育学研究科教授.主な著書に『アフォーダンス入門』(講談社学術文庫),『アフォーダンスと行為』(金子書房),『レイアウトの法則』(春秋社),『ダーウィン的方法』(岩波書店)がある.

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